プランターより手軽な袋栽培とは?おすすめの作物には何がありますか?
自由に持ち運べて好きな場所で家庭菜園を楽しめるプランターですが、土を入れるときにこぼしてしまったり、大きなプランターに土を入れ替えるのに時間がかかったりと、意外と面倒に感じることもあるでしょう。
また、大きなプランターは高価であったり、欲しいサイズのプランターが見つからなかったり、保管に場所をとることもあります。
このような理由から、近年注目が高まっているのがプランターを使わない「袋栽培」です。
袋栽培とはどのようなもので、どのような作物を育てることができるのでしょうか。
袋栽培とは
袋栽培とはその名の通り、袋をプランターや鉢のような容器として使用する栽培法のことです。袋は土嚢袋や麻袋のほか、市販の培養土の袋を開けてそのまま使用することもできます。培養土の袋をそのまま使えば、移し替えの手間もかかりません。プランターに比べ狭いスペースで栽培できるのも魅力の一つです。
容器に袋を使用する点を除けば、基本的な栽培法は露地栽培やプランター栽培と同じです。
近年は種と土がセットになった袋栽培キットなども販売されています。
袋栽培におすすめの作物
プランターや鉢で育てることができる野菜であれば、基本的にどの野菜でも袋で育てることが可能です。縦に長い袋を使えば、大根やジャガイモなどの根菜類も栽培可能です。種からでも、苗からでも栽培できますが、苗から育てたほうが手間が少なく手軽です。
春まきの野菜
トマト、キュウリ、ナス、ピーマン、枝豆、スイカ、トウモロコシ、オクラ、さつまいも、ジャガイモ
秋まきの野菜
ブロッコリー、カリフラワー、キャベツ、白菜、玉ねぎ、大根、チンゲン菜、ほうれん草、イチゴ、ネギ、人参
トマト、ジャガイモなど、特定の野菜に合わせて配合した土が、袋栽培に利用できる袋に入った商品も販売されています。
土の再利用
袋栽培に使用した土は、連作障害などを避けるために再利用しないほうが良いといわれていますが、追肥や消毒などを行うことで再利用することもできます。
まず、茎や葉などを全て抜いた後、中の土を移植ごてなどでかくはんしながら根を除去します。次に、袋の中に水をたっぷり入れて口をヒモなどでしばり、袋全体に日光が当たるよう日当たりのよい場所に置いて消毒をしてください。消毒した後、肥料を混ぜれば再利用可能です。袋を破いたりしないよう注意すれば、土だけではなく袋も再利用できます。
ただし、この方法は夏の日光でないとできないため、春まき野菜に使った土を秋まきにも使いたいときにのみ利用できます。
まとめ
袋栽培は家庭菜園やベランダ菜園だけではなく、施設園芸や途上国の農業支援などでも利用されている栽培法です。葉野菜、果菜類、根菜類など幅広く育てることができるので、ぜひチャレンジして見てはいかがでしょうか。