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野菜の種をまいたが芽が出ない…何が問題?対策方法は?

家庭菜園やガーデニングでは苗から育てる方法と種から育てる方法があります。一株だけ育てたいときなどは苗から育てたほうが手間がかからず便利ですが、複数の株を育てたいときや、発芽から収穫までを楽しみたいという方には種からの栽培が適しています。

しかし、種を植えても芽が出ないということも少なくありません。一体何が問題なのでしょうか?

芽が出ない原因は…

野菜や花の中には元々発芽しにくい品種も存在しますが、市販の種で「一つも芽が出ない」「極端に発芽率が悪い」という場合、種を植える環境に問題があることがほとんどです。

 

【地温】

植物にはその植物固有の成長しやすい気温があり、適さない環境下では成長速度が遅くなったり、枯れたりしてしまいます。

そのため、種も発芽した後も成長できない環境下では芽を出さず、地温から成長しやすい時期を察知して芽を出します。この、芽を出すのに適した温度が「発芽適温」です。

種をまいても芽が出ないという場合、地温が低い、または高くて発芽できない可能性があります。

 

【水やり】

植物は乾燥気味の環境を好むものと水を好むものがありますが、芽を出す前の種のときはどの植物でも一定の水を必要とします。水やり不足も種をまいたあと芽が出ない原因となります。

また、水をやりすぎて種が完全に水没していると酸素不足を起こして芽を出せません。気温が高い時期にまいた種は、水やりのし過ぎで腐ってしまうこともあります。

 

【土の被せ方】

種のまき方というと、指で穴をあけた土に種を入れて上から土をしっかり被せて埋めるというイメージがあるかもしれません。

しかし、種には「光を好むもの」と「暗い場所を好むもの」があります。光を好む種を深く植えてしまったり、暗い場所を好む種を極端に浅く植えたりすると芽が出にくくなります。

 

【土の状態】

土の中に発芽に必要な栄養がない、肥料が多すぎる、酸性・アルカリ性の度合いが極端に合っていないなど、土の状態によって芽が出ないこともあります。

 

【種の寿命】

種は長期保存可能というイメージがありますが、実際は種にも寿命があり種の収穫から時間が経つほど発芽率が下がります。2年前に購入した種であれば発芽する可能性はありますが、購入から3年以上経過しているなど、古い種は寿命が尽きて芽が出なくなります。

発芽させるための対策

市販の種の場合、パッケージの裏側に発芽適温や植え方、種まきから発芽までの管理方法が記載されています。説明をしっかり読んで記載通りの環境・管理方法を選べば概ね問題なく発芽します。

気候が不安定な時期や地域では、ある程度成長するまでは屋内で育てるのもよいでしょう。

また、自分で採集した種を植えるときは種を水の中に入れて浮かんできたものを取り除いておくと、発芽する可能性がある種だけを残すことができます。種の寿命は植物によって異なりますが、古い種は発芽率が悪くなります。出来れば2年以内に植えるようにしましょう。

種は直播でも芽が出ますが、育苗ポットと市販の新しい土を使ったほうが成分が安定して発芽しやすくなります。種まき用の土を使用するのもおすすめです。

まとめ

種をまいても芽が出ない原因としては、種そのものの問題と、種をまく環境の二つが考えられます。なかでも、環境が原因となっていることが多いため、上手く芽が出ないという場合は、温度、湿度、植え方を変えてみるとよいかもしれません。

 

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