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なかなか芽が出にくいほうれん草。上手な芽出しの方法と栽培ポイント4つ。

ほうれん草は寒さに強く、収穫までの期間が2か月程度と短いことから初心者向けといわれています。しかし、実際に育ててみると芽が出なかったり大きく育たなかったりすることがあります。

どうすれば失敗せず上手にほうれん草を育てることができるのでしょうか。

ほうれん草の芽出し

ほうれん草の種は一般的な花や野菜と違って、そのまま蒔いても上手く発芽しないことが多いという特徴があります。

これは、ほうれん草の種には硬い殻がついていることと、高温に当たった種が休眠状態になっているためです。

気温が低い時期であれば時間はかかっても自然に発芽する可能性がありますが、できるだけ早く確実に発芽させるには「芽出し」を行ってから蒔くようにするとよいでしょう。

 

【芽出しの方法】

1:種を半日~1日水に漬ける

2:水から取り出した種を水で濡らしたキッチンペーパーなどで包み、冷蔵庫に入れ2、3日待つ

3:発根が確認出来たら植え付ける。発根していない場合は、さらに1、2日冷蔵庫に入れておく

 

種の殻をむいた「ネーキッド種子」であればそのまま蒔いても構いません。

栽培のポイント

ほうれん草は、発芽させることができれば、その後の手入れはあまり必要ない野菜ですが、土の質や生育環境によって育ち方が大きく変わります。

 

【土が酸性にならないよう注意】

ほうれん草はアルカリ性の土を好み、土が酸性に傾くと生育不良を起こしてしまいます。市販の培養土を使って育てる場合はあまり問題ありませんが、畑などに地蒔きする場合は苦土石灰などを施して土を中和しておきましょう。

 

【間引きで株を大きくする】

株間が狭いと大きく育つことができないので、子葉が出るころには株間が3cm程度になるよう間引きを行いましょう。さらに本葉が2、3枚になったころ、5~8cmくらいになるよう間引きしてください。

また、収穫するときに株ごと収穫するのではなく、葉をちぎりながら収穫する予定の場合は、株間を10~15cmと広めにとるとよいでしょう。

 

【乾燥させない】

ほうれん草は乾燥が苦手です。土が乾かないよう、毎日水やりをするとよいでしょう。ただし、湿度が高すぎると病気にかかるリスクがあるため、与えすぎには注意が必要です。

 

【防寒対策】

ほうれん草は寒さに強く、寒さにあたるほど栄養価が高まるという特徴があります。

しかし、あまり寒いと葉先が傷んだり生育が鈍ることがあるため、気温が10度以下になる日が続いたらビニールなどで保温するとよいでしょう。

まとめ

ほうれん草は芽出しに失敗することは多いものの、いったん発芽すれば間引きと水やり、適度な施肥だけで育てることができます。プランター栽培であれば、屋内で育てることも可能ですので、栽培に挑戦してみてはいかがでしょうか。

 

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