初心者に向いてる春ジャガイモ、事前準備と植え付けのポイント。
日持ちしやすく様々な料理に利用できるジャガイモ。秋植えと春植えがありますが、春植えの方が気候条件が安定して比較的育てやすいことから初心者向けだといわれています。
しかし、できるだけたくさん収穫するためには事前準備や植え付けのコツが必要です。初心者向けの春ジャガイモ品種とあわせてご紹介します。
事前準備
ジャガイモは植え付け前の土の準備はもちろん、種となる「種芋」の準備が必要です。
【浴光育芽】
植え付けを行う20~30日ほど前から種芋に日光を当ててしっかりとした芽を出すことを浴光育芽(育芽処理・芽出し)といいます。
必ずしなければならないというわけではありませんが、処理せずに植え付けるよりも発芽率が高く、強くてよい芽が育ちます。
気温が6度~20度の場所に新聞紙などをしいて、芋が重ならないように日に当て、夜間や雨のときは屋内に取り込んでおくだけですので、ぜひやっておきましょう。
【土の準備】
植え付けの一週間前には土作りと畝作りを行いましょう。
ジャガイモは水はけがよい酸性寄りの土を好むため、土を作るときは石灰を混ぜないで作ります。プランターで育てる場合は市販の野菜用培養土がよいでしょう。
また、ジャガイモは根を収穫する野菜ですので、根が育ちやすいよう深く耕しておきます。プランターを使用する場合は深さ30cm以上の深型プランターを使用してください。
【種芋のカットと乾燥】
秋ジャガイモはカットせずそのまま植え付けるのが一般的ですが、春ジャガイモは種芋をカットして植え付けます。
ジャガイモの「へそ」と呼ばれる部分を探して縦半分にカットし、芋が大きい場合はさらに半分にカットしてください。一つ当たり30~40gほどになるようカットするとよいでしょう。
また、カットした後は2日程度おいて切り口を乾かしてください。
植え付けのポイント
種芋と土の準備ができたら植え付けをします。ジャガイモは涼しい環境を好みますが、発芽温度と茎葉の生育温度が15度~20度となっているので早く植えすぎないよう注意が必要です。
【切り口を下に植える】
種芋を植え付けるときは切り口が下になる(芽が上を向く)ように植えましょう。切り口が上になる植え方もありますが、発芽率が下がってしまいます。
【深くても浅くてもNG】
植え付けの深さは浅すぎても深すぎてもよくありません。プランターで
も地植えでも、深さ7~8cmに植え付けてください。
また、植え付けた後は5~7cmほど土を被せます。
【梅雨前に収穫できるように】
春ジャガイモは植え付け時期が早すぎると霜にあたって芽が枯れてしまいますが、時期が遅すぎると収穫時期が梅雨と重なり、湿気や高温で芋が腐ってしまいます。
植え付けから収穫までにかかる期間を調べ、梅雨前に収穫できるよう逆算して植え付け時期を決めましょう。
初心者向けの品種
ジャガイモは品種による育てやすさの差がほとんどないため、品種選びは使用目的や食味の好みで選ぶとよいでしょう。初心者の場合、植え付けから収穫までの期間が短い早生品種がおすすめです。
・男爵
・メークイン
・キタアカリ
・トウヤ
・十勝コガネ
まとめ
ジャガイモは、品種によって異なりますが、植え付けから3か月程度で収穫できるようになります。
芽かき、追肥、土寄せなどの作業が必要ですが、基本的には手間がかからない野菜ですので初心者でも育てることができます。
子供と一緒に収穫を楽しみたいという方にもオススメなので、ぜひ一度チャレンジしてください。