水につけて置くだけでは花は咲かない?!チューリップなど、春の花の水耕栽培コツとオススメの球根6つ。
土を使わず水だけで栽培できてインテリアとしても楽しめると人気の水耕栽培は、気温が高く根腐れを起こしやすい春夏植えよりも、春に花を咲かせる秋冬植えがおすすめです。
しかし、いざ育ててみるといくら待っても芽が出なかったり、芽や葉は出るのに花が咲かないことがあります。どうすれば水耕栽培で春の花を咲かせることができるのでしょうか。
水耕栽培のコツ
水耕栽培は「水に浸けておけばよい」というイメージを持たれがちですが、水や日当たりなどの管理をしないと枯れてしまいます。また、春咲きの球根は春咲きならではのコツが必要です。
【水耕栽培用の球根を選ぶ】
必ずというわけではありませんが、球根を選ぶときはできるだけ「水耕栽培用」と書かれているものを選びましょう。ずっしりとした重みがあり、外側の皮がはがれていない球根がよいでしょう。
また、球根に根がついているときはカットしてください。
【冷蔵庫で寒さに当てる:春化処理】
春咲きの球根は冬の寒さにあたらないと花が咲かないという特徴があります。
球根を容器にセットしたあと、底が水に触れる程度に水を入れたらある程度根が伸びるまで冷蔵庫の中や14~15℃の冷暗所で管理しましょう。
なお、チューリップの場合は事前に寒さにあたる処理がされてる「アイスチューリップ」、「春化球根」を選べばより簡単に栽培できます。
【水の管理】
根が伸びてきたら水の量を減らし、根の2/3が水に浸かる程度にしましょう。完全に浸かってしまうと根が窒息して枯れてしまいます。水の交換は5日に1回程度のペースで行ってください。
【芽が二つ以上出たら一つにする】
球根から出る芽は一つが基本ですが、二つ以上出ることもあります。芽が多いと球根内の栄養を奪い合って枯れてしまいますので、芽が一つになるよう剪定しましょう。
【直射日光は避ける】
芽が出たら冷蔵庫から出して日の当たる暖かい場所で育ててください。
ただし、強い直射日光が当たる場所は環境の変化によるストレスが大きく、枯れる原因になるので避けましょう。カーテン越しに柔らかい光が当たる程度の場所が適しています。
水耕栽培向きの春の花
水耕栽培向きの春の花としては、「ヒヤシンス」「ムスカリ」「クロッカス」「スイセン」「スノードロップ」が挙げられます。
これらの花は球根の中に含んでいる栄養だけで花が咲くため、しっかり冷気に当てて水を管理しておけば簡単に咲かせることができます。
春に咲く球根の花といえば「チューリップ」が定番ですが、チューリップは球根内の栄養だけでは花が咲かないため肥料が必要です。
植え付けから1カ月後くらいから水換えのたびに薄めの液体肥料を1~2滴与えてください。
まとめ
水耕栽培は市販の水耕栽培容器だけではなく、ペットボトルやプラスチックカップで容器を自作したり、手頃なサイズの瓶やビーカー、グラスなどを使って楽しむことができます。自分好みの容器を使ってオシャレに水耕栽培を楽しんでみてはいかがでしょうか。