一覧に戻る

一度植えると年に何度も、数年収穫できるニラ。プランター栽培でも収穫し続けられる育て方・収穫のコツ。

にんにくに似た独特な香りがあり、餃子やニラ玉、スープなどの中華料理を中心に幅広く活躍するニラは、畑はもちろんプランターでも育てることができます。

ニラは一度植えると何度も収穫することができますが、追肥や収穫のタイミングを間違えるとあまり収穫できないことがあります。どのように育てれば収穫し続けられるのでしょうか。

ニラの特徴

ニラはユリ科ネギ属に分類される葉野菜で、ニンニクのような独特な香りと平らな葉が特徴です。大きく分けると葉の幅が広い大葉ニラと葉の細い花ニラの2つがありますが、食用として栽培されているのは主に大葉ニラです。

一般的に野菜は一年ごとに種まきが必要な「一年草」ですが、ニラは野菜としては珍しい「多年草」で、一度植えると2~3年収穫することができます。伸びてきた葉をカットして収穫する方法であれば葉が伸びるたびに収穫可能です。

暑さ寒さに強く、広いスペースも必要ないため初心者向き、プランター栽培向きの野菜といえるでしょう。

育て方と収穫のコツ

深さ20cm以上のプランターに鉢底石を敷き、市販の培養土をいれて種をまき、発芽前は水をたっぷり、発芽後は土が乾いたら水やりを行います。水分が不足すると株が弱りやすいので注意してください。

草丈が10cmほどに伸びたら間引きと土寄せ、追肥を行い、その後は2~3週間に一度位のペースで追肥と土寄せを行ってください。

 

【種をまいた年は収穫を控えめに】

ニラは上手に育てると何年も収穫出来る野菜ですが、何年も収穫するためには最初のうちに株を大きく育てておく必要があります。

種をまいた年に収穫しすぎると株が大きく育たず、翌年の収穫量が少なくなってしまったり、収穫自体ができなくなってしまうので、種をまいた年は収穫を控えめにしましょう。

ニラは春まきと秋まきが出来ますが、春まきの場合は早くてもその年の秋から、秋まきの場合は翌年の5月以降に収穫します。ただし、春まきの場合はその年の秋には収穫を行わず、翌年の春まで待った方が株の負担が少なく成長が安定します。

 

【収穫のタイミングを見極める】

ニラは大きく伸びてから収穫すると葉が硬くなって食味が落ちるだけではなく、葉を成長させるために株が疲れてしまいます。

草丈がおおむね20cm以上に育ったら、根元を2~3cmほど残してハサミで全て刈り取りましょう。

 

【収穫後は追肥する】

収穫後は株の再生を促すために追肥をします。追肥することで葉が再び伸びはじめ、3週間程度すると再度収穫できるようになります。

 

【花芽は摘み取る】

夏から秋にかけて花芽が伸びてきますが、花がつくと葉が硬くなったり株が弱ってしまいますので、大きくなる前に茎ごと取り除いてください。取った花茎はハナニラとして食べることができます。

 

【11月になったら冬越しの準備】

冬になると地上部は枯れてしまいますが、休眠期間に入るだけで完全に枯れてしまうわけではなく、翌年の春になると再び葉が伸び始めます。

冬の間しっかり株が休めるよう11月ごろになったら株を根元から2~3cmのところで切りそろえ、根が凍らないよう保温して管理しましょう。

まとめ

株をしっかり育てて追肥と収穫のタイミングを見極めれば、年に2~3回収穫することができます。病害虫にも強く育てやすいので、ニラのプランター栽培に挑戦してみてはいかがでしょうか。

 

そのほかの「よくある質問」はこちら