なぜかプランター栽培では実があまりならないイチゴ…。その理由と対策方法は?
地植えでもプランターでも栽培できるイチゴですが、プランターで育てると実があまりならないことがあります。プランターではなぜ実がなりにくいのでしょうか。
今回は、プランター栽培で実がなりにくい理由とその対策方法を紹介します。
実がならない理由
プランター栽培で実がならない理由は、大きく分けて「花が少ない」か「実が成長しない」かです。
花が少ない理由として考えられるのは、肥料が少なすぎる、肥料が窒素過多になっている、水やり不足です。イチゴは乾燥を嫌う植物なので、水切れを起こさないよう注意する必要がありますが、プランター栽培は水やりのたびに栄養分が流れ出てしまうため肥料切れを起こしやすくなります。花を咲かせるためには適度に施肥をする必要がありますが、窒素が多いと花芽が形成されず葉や茎ばかり成長してしまいます。
花は咲いたのに実がつかない場合、水やり不足、肥料不足のほか、受粉に失敗しているといった理由から、実になる部分の成長が止まっている可能性があります。
たくさん実をつける方法
実をたくさんつけるためには花を増やし、確実に受粉させ、実を大きくさせることが重要です。
【肥料のバランスを見直す】
イチゴは肥料が不足していると実が成長しにくくなりますが、肥料が多すぎると窒素過多で花がつきにくくなります。多すぎず少なすぎず適度な量の肥料を施すことが重要です。
また、肥料を与えるときは肥料の成分に注意しましょう。よく分からないときはイチゴ用の肥料を使うと安心でしょう。
【日当たりの良い場所で育てる】
日当たりが悪く、日照時間が短い場所で育てていると花が咲きにくくなります。日陰になっている時間が長すぎないか確認し、日当たりのよい場所で育てましょう。
【土を乾かさない】
イチゴは乾燥を嫌うため、土が乾かないよう小まめに水をやる必要があります。基本は一日一回ですが、気温が高くなると土が乾きやすくなるため、場合によっては一日二回水やりする必要があります。
また、敷き藁などをして土の乾燥を防ぐのもよいでしょう。
【脇芽を増やす】
花をたくさんつけるには脇芽を増やす必要がありますので、適度に摘芯をして脇芽を増やしましょう。
ただし、脇芽を増やしすぎると実が大きくならないので、増やしすぎないよう注意が必要です。
【人工授粉をする】
ベランダなど虫が少ない環境で栽培している場合、花が咲いても上手く受粉していない可能性があります。花の中心を筆や綿棒で撫でて受粉をうながしましょう。
まとめ
イチゴは育てやすい植物ですが、プランター栽培で実をたくさんつけるにはちょっとした手間やコツが必要です。基本さえしっかり抑えておけば収穫を楽しめますので、子供と一緒にぜひ挑戦してください。