種まきから1か月で収穫でき、ベランダ菜園に最適なラディッシュの栽培方法。
ラディッシュは小型で丸い大根で「二十日大根」という別名がある通り、種まきから収穫まで1か月ほどで収穫できる作物です。
プランターや鉢でも栽培でき、生育期間も短いため初心者でも育てやすくサラダなどに使えるラディッシュはどのように育てればよいのでしょうか。
土づくりと種まき
ラディッシュは適度な保水性と排水性を持った、中性から弱酸性の土を好みます。市販の野菜用培養土を使ってもよいですが、自分で土を作るときは赤玉土やバーミキュライトなどを混ぜておくとよいでしょう。大きな石や砂のかたまり、枝などが混ざっていたり、土が硬かったりすると玉がきれいに成長しないため、ふるいなどを使って事前に取り除き土を柔らかくしておきましょう。
一般的な大根に比べると短いため深さ20cm程度のプランターで栽培可能です。
種まきは春と秋の年二回です。深さ1cm程度の溝に種を1cm間隔程度の筋まきにします。2列以上まく場合は列の間隔を5cm以上あけてください。
水やりと追肥
発芽するまでは種の乾燥を防ぐため毎日与える必要がありますが、発芽後は過湿状態を防ぐため、やや乾燥気味に育てます。土の表面が乾いたらたっぷり与えてください。
ラディッシュは生育期間が短いため、元肥をしっかり施していれば追肥を施す必要はありません。ただし、元気がない場合は化成肥料を少し与えてもよいでしょう。
間引きと土寄せ
間引きは双葉が開いたときと本葉2~3枚のころの二回行います。
一回目の間引きは、株の中で勢いのあるものを残して間隔が3cm程度になるよう間引きます。二回目の間引きでは約6cm間隔にしましょう。
間引いたあとは軽く土を寄せ、株が倒れないようしてください。
また、間引いたラディッシュは根も葉も食べることができます。炒め物や汁物に入れたり、細かく刻んでふりかけなどにしてもよいでしょう。
収穫
品種や時期によって異なりますが、種まきから1か月程度で収穫となります。本葉が6~7枚、土の上に出ている根の直径が2~3cmなってふくらんできたら収穫のタイミングです。株元をつまんで引き抜いてください。
収穫が早いと玉が成長しきっておらず、遅いと玉が割れたり皮が固くなって食味が悪くなるので、時期を見逃さないようにしましょう。
まとめ
アブラナ科の植物は害虫がつきやすいイメージがありますが、ラディッシュは害虫に比較的強く生育期間が短いうえ、秋まきの場合は気温も下がり虫も少ないため、防虫ネットをかけるなどの必要はありません。
間引きと水やり以外の管理も必要なく、手間もかからず育てやすいので、ぜひ挑戦してみてください。