開業祝いなどでよくみる胡蝶蘭。種類4つとお祝いに贈る理由・マナーについて教えてください。
開業祝いや入学・卒業祝いなど、お祝いの席でよく見る花といえば胡蝶蘭です。独特な花姿から記憶に残りやすい胡蝶蘭ですが、実はさまざまな種類があることは意外と知られていません。
今回は、胡蝶蘭の種類やお祝いに贈る理由、贈るときのマナーについてご紹介します。
贈られる理由
胡蝶蘭は円状に広がった葉の中心から花茎が伸び、その茎から複数の花が列のように並んで咲きます。華やかで品があるだけではなくうえ、「幸福が飛んでくる」という花言葉を持っているためお祝いの席に最適です。
また、胡蝶蘭は通年栽培が可能なため季節を問わず入手可能であること、香りがなく花粉が飛ばないこと、週に1~2回程度水やりするだけで二か月程度花が楽しめることなども贈り物として選ばれる理由となっています。
胡蝶蘭の種類
胡蝶蘭には「大輪」「中輪」「小輪」「マイクロ」の四種類があり、それぞれ白、ピンク、黄、紫、オレンジなどの色があります。また、花の真ん中にある「リップ」が花びらとは異なる色をしている品種や、グラーデ―ションカラーの品種などもあります。
【大輪】
豪華で華やかな大輪の胡蝶蘭は開業祝いや周年祝い、当選祝いなどビジネスシーンで使われることが多く、個人のお祝いではあまり使われません。
・品種:モナリザ、ファーストレディー、ロイヤルスカーレット
【中輪】
大輪の胡蝶蘭よりもコンパクトでありながら華やかで豪華な中輪の胡蝶蘭は、開店祝い、新築祝い、結婚祝いなどビジネスから個人まで幅広く利用されています。
・品種:ハッピーエンジェル、スカーレット、フェアリーローザ
【小輪】
小輪の胡蝶蘭は個人的なお祝いやプレゼントに最適です。大輪や中輪に比べると品種改良がしやすいことから、花の形や色のバリエーションが豊富なことも魅力です。
・品種:ヴィーナスポット、キャンディプリンセス、ザルツマン
【マイクロ】
テーブルを飾るのに最適なサイズのマイクロ胡蝶蘭は、友人や家族など身近な人への贈り物や自分用に最適です。
贈るときのマナー
胡蝶蘭を送るときはお祝いの内容や相手に合った種類を選ぶことが重要です。
例えば、大輪の胡蝶蘭は華やかでお祝いムードを盛り上げてくれる存在ではありますが、広いスペースがないと飾れないため、小さな個人商店や狭いオフィスなどには置きにくく、迷惑になる可能性があります。個人的なお祝いに使うとややオーバーな印象になるかもしれません。
一方、個人用に適したミニ胡蝶蘭をビジネスシーンに使うとかえって失礼になってしまうかもしれません。
また、胡蝶蘭は花茎の数が三本の「三本立て」、五本の「五本立て」などがありますが、お祝いに使うときは仕立てが奇数のものを選びましょう。
また、火を連想させる赤系の花やラッピングは、新築祝いや開業祝いでは避けたほうが無難です。
まとめ
胡蝶蘭は色や形の種類が豊富で、フォーマルにもカジュアルにも使える花です。贈り物としてはもちろん、自分用にも最適ですので、シーンや好みに合う胡蝶蘭を探してみてはいかがでしょうか。