枝豆栽培で失敗しない育て方。栽培のポイント5つ。
お酒のおつまみやお弁当の彩りなどに人気の枝豆は、地植えはもちろんプランターや鉢でも育てられる夏野菜です。芽さえ出れば放任でもある程度の収穫が出来るといわれる枝豆ですが、栽培のポイントをつかんでいないと実ができなかったり実が大きくならなかったりするなど、失敗することもあります。今回は、枝豆栽培に失敗しないポイントを紹介します。
発芽前後は水と鳥に注意
芽が出れば収穫までは簡単といわれる枝豆ですが、種(豆)から育てようとすると「植えたのに芽が出ない」ということがあります。枝豆は、豆を押し上げるように芽が出てくるため発芽率があまり良くありません。一般的に発芽率が悪い植物は、水に一晩程度漬けてからまくことが多いですが、枝豆の場合は水を吸い過ぎて種が窒息したり、まいた後腐る原因になったりするため、水に浸けないか浸けるとしても数時間程度にとどめておいたほうがよいでしょう。
一般的な植物は発芽するまで毎日水をやりますが、枝豆は豆が腐る可能性があるので土が乾いているときだけ水やりをします。また、出てきた目は豆と一緒に出るため鳥に食べられることがあります。せっかく出た芽が食べられないよう、本葉が出るころくらいまではポットを使って屋内で育てるか、寒冷紗などを使ってカバーしておくとよいでしょう。
摘芯で枝を増やす
枝豆は葉や枝の付け根部分に実をつけるため、収穫量を増やすためには枝数を増やすことが重要です。本葉五枚くらいに育ったら摘芯を行い、枝数を増やすようにしましょう。
肥料は控えめに
マメ科の植物は根に「根粒菌」という菌を持っており、土の中に窒素を貯める性質があります。
そのため、肥料をやると窒素過多を起こしやすく、葉や茎だけ間延びして花や実がつかないことがあります。肥料はほとんどやらないか、やるとしても控えめにしておくとよいでしょう。
花がついたら水を切らさない
枝豆は根があまり深く張らないため、生育初期は根を強くするためにも水をやり過ぎないよう乾燥気味に育てます。しかし、実を太らせるには水がたくさん必要ですので、花がついて実が大きくなり始めたら水を切らさないよう注意する必要があります。
ただし、高温多湿環境には弱いので、水をやるときは過湿状態にならないよう注意が必要です。一度にたくさん水をやるよりも、少量を小まめに与えるほうがよいでしょう。
早めの収穫を心がける
枝豆は成長速度が速いため、実が大きく育つまで待っているうちに収穫適期を逃してしまうことがあります。収穫が遅れた枝豆は硬く食味が落ちるため、収穫が遅れないよう注意が必要です。
株ごと収穫する場合は、株についた鞘の8割が大きくなったくらいで早めに収穫するよう心掛けるとよいでしょう。
まとめ
枝豆は摘芯や開花後の水やりなどの手間はありますが、全体的にはほとんど手がかからず初心者でも育てやすい植物です。むしろ、肥料や水をやり過ぎると蒸れて弱ってしまったり、徒長して花つきが悪くなったりするので、ポイントだけ抑えてあとは放任する程度の方がよいかもしれません。