冬になると枯れてしまう?!冬前の芝生の管理の仕方を教えてください。
庭を美しい緑で覆う天然の芝生は、色の変化で四季の移ろいを感じられることが魅力の一つですが、季節に合わせた手入れをする必要があるなど綺麗な状態を維持するには多くの手間がかかります。
また、自然の植物であるため冬になると枯れてしまったり色が悪くなってしまうなど見栄えが悪くなりやすいのもデメリットです。
今回は、冬前の芝生の管理の仕方についてご紹介します。
芝生の種類
芝生には大きく分けて「野芝」「高麗芝」「バミューダグラス」などの暖地型と、「ベントグラス」「ライグラス」「ケンタッキーブルーグラス」などの寒地型があり、それぞれ成長期や休眠期が異なり管理作業を行うタイミングも異なります。
日本芝と呼ばれる芝は暖地型で、西洋芝と呼ばれる芝には暖地型と寒地型の両方があります。手入れを始める前に芝生がどちらの方に分類されるか確認しておきましょう。
暖地型の芝
野芝、高麗芝、ティフトン芝などの暖地型の芝は春夏に青々と茂り、秋ごろから次第に弱って冬になると枯れてしまいます。地上部は枯れて茶色くなってしまいますが根は休眠状態のまま残っており、3月ごろになると再び新しい芽を伸ばします。
暖地型の芝は、夏の暑さが終わる9月ごろに翌年のための施肥をした後の管理作業はほとんどありません。芝が残っている10月は水やりや芝刈りを行いますが、地上部が枯れ始める11月からは休眠期となるため、水やりや施肥などの必要はなく、伸びてきた雑草を抜き取る程度で問題ありません。
また、この時期に土壌処理除草剤を撒いておくと翌年の春の雑草を抑制できます。除草剤を使うときは芝の種類にあっているかどうかを確認して使いましょう。殺菌剤などの処置をするのにもよい時期です。
寒地型の芝
寒地型の芝は冬でも枯れず一年中緑の状態を保つだけではなく、寒い時期でも成長するため、芝刈りや施肥、水やりなどの作業が必要です。12月ごろまでは水やりと施肥を続けましょう。
しかし、気温が低くなると寒地型の芝でも成長速度が鈍くなり、あまり多くの栄養や水を必要としなくなります。芝の成長度合いを見て水やりのペースなどを調節しましょう。
まとめ
芝には暖地型と寒地型があり、その種類によって冬前や冬の手入れの仕方が変わります。どちらかわからない場合は、秋に茶色くなるかどうかで判断するとよいでしょう。また、寒地型の芝は日本の夏に耐えられないものが多いという理由から一般家庭ではあまり使われないため、暖地型と考えて手入れをしてもよいでしょう。