一覧に戻る

初心者でも毎年楽しめるシクラメンの育て方。

王冠のような形の花が特徴的なシクラメンは、ポインセチアやパンジー・ビオラと並ぶ冬の代表的な花です。開花期が長く葉も美しいことから人気があり、テーブルを飾る鉢植えや玄関先を彩る寄せ植えとして楽しんでいる方も多いのではないでしょうか。
今回は、上手に管理すれば毎年楽しめるシクラメンの育て方を紹介します。

 

シクラメンの特徴

シクラメンは北アフリカから中近東、ヨーロッパの地中海沿岸地域などを原産とする球根植物です。原産地では涼しい雨期に花を咲かせ、暑い乾期に休眠するというサイクルを繰り返していますが、日本では冬に花を咲かせて気温が上がる夏ごろに休眠期を迎えます。生育期と休眠期で管理方法が大きく異なるのが特徴です。

生育期のシクラメンの育て方

シクラメンの生育期は地域などによっても多少変わりますが、おおむね9月から5月の秋から初夏にかけての気温が低い時期です。
この時期は日当たりのよい気温10度から20度くらいの場所で管理します。ガーデンシクラメンを屋外で育てる場合は、霜が当たらない場所で管理するか、特に気温が下がる季節は屋内に取り込んでもよいでしょう。
土の表面が乾いたら葉に水がかからないよう株元に水をたっぷり与えてください。鉢植えの場合は液体肥料を週に一回程度与えましょう。
開花期はしおれた花や黄色く変色した花を適宜摘み取ってください。ハサミなどで切るのではなく、茎を株元で摘まみ、ねじるようにして引き抜きましょう。
花が終わる3月ごろから水と肥料をやる頻度を少しずつ減らしていき、休眠の準備を始めます。直射日光と雨が当たらない場所で管理しましょう。

シクラメンの夏越し

梅雨ごろになると葉がほとんどなくなり休眠期に入ります。夏はシクラメンが最も苦手とする季節で、高温多湿で球根が腐ってしまわないよう注意して夏越しさせなければなりません。
シクラメンの夏越しには、休眠させず水を与えながら管理する「ウェット法」と、完全に休眠させる「ドライ法」の二通りがあります。

ウェット法で夏越しさせる場合、5月に新しい土に植え替え元気のよい葉だけを残して他は取り除きます。庭植えのガーデンシクラメンの場合も、一旦掘り起こして鉢に植え替えて管理するとよいでしょう。
直射日光が当たらない涼しい半日蔭で、土が乾いたら水を与え管理します。完全に休眠していない状態ですので、10日に1回程度肥料を与えましょう。
水や肥料が球根にかからないよう注意してください。

ドライ法で夏越しさせる場合、葉がしおれてきたら摘み取って完全に葉がない状態にし、植え替えをせず水や肥料も与えず日陰で管理します。
涼しくなる10月頃新しい土に植え替え、その後は水や肥料を与えて管理します。

まとめ

シクラメンは生育期と休眠期で管理方法や管理場所を変えながら育てる方法が適しているため、地植えよりも鉢植えでの栽培がおすすめです。夏越しさえ上手にできれば何年も花を楽しめるので、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

 

そのほかの「よくある質問」はこちら