落葉樹の植え付け(移植)はいつがいい?!最適な時期を教えてください。
一般的に植物は品種によって植え付けや移植の適期が異なりますが、柿や桃、ブドウなどの果樹や桜、梅、ハナミズキなどの花木、アジサイやツツジなどの低木まで様々な種類がある落葉樹は、品種にかかわらず同じ時期に植え付けを行います。
今回は、落葉樹の植え付けについてご紹介します。
植え付けは秋冬が適期
植物の植え付けや植え替えの際、最も気を付けたいのは根を傷めてしまうことです。根に傷がついたり切れたりすると土に定着しづらくなるばかりではなく、枯れてしまうこともあります。
植え付けや移植で根が傷んでしまうのはある程度仕方のないことですが、細くて柔らかい根が多い時期に植え付けを行うと根が傷つきやすく株への負担が大きくなります。植え付け後に根がすぐに回復するのであれば多少傷ついても問題ないため、草花の苗は成長期でも植え付けを行えます。
しかし、草花に比べると成長が緩やかな樹木は根が傷つくと回復に時間がかかるため、弱い根が多い成長期の植え付けは避ける必要があります。
樹木の植え付けは木の成長が緩やかになる休眠期が最適です。
落葉樹の場合、葉が落ちてから新芽が出るまでの11月から3月ごろの秋冬シーズンが適期です。
厳寒期は避ける
落葉樹の植え付けや移植は冬にも行うことができますが、強い霜が降りたり土が凍ったりする厳寒期は負担が大きく、根も定着しづらくなります。
また、気温が低い時期は根が水を吸い上げる力が弱いため過湿状態になりやすく、根腐れや根の凍結を起こしやすくなります。
寒冷地など気温が低い地域では、11月に植え付けを行うか、11月にできなかった場合は気温が上がる春先を待ってからにするとよいでしょう。
樹木が弱ったときの対処法
植え付けを行った後に樹木が弱ってしまったという場合、そのままにしておくと枯れてしまうので早めに対処することが重要です。
樹木が弱る原因としては、植え付けた場所の土や環境が合わない、病気などで弱っているなどが考えられますが、植え付け後すぐの場合は根がうまく定着していないためであることがほとんどです。
まずは「ネメデール」や「HB-101」などの活力剤を与えて様子を見てみましょう。
与えるときは、活力剤と間違えて肥料を与えないよう注意してください。休眠期に肥料を与えると肥料やけなどを起こして根が傷み、かえって株を弱らせてしまいます。
まとめ
落葉樹の植え付けや移植は休眠期である11月から3月が適期ですが、最適な時期はその地域の環境や樹木の種類によって微妙に異なります。最適な時期がわからないという場合は、園芸店などのスタッフに相談してみるとよいでしょう。