冬になると、急に植物の葉がしおれたり、元気がなくなったりすることがあります。
とくに「霜」が原因で枯れてしまうケースは少なくありません。寒さに弱い植物や柑橘類は、しっかり対策を取ることで、冬を無事に乗り越えられます。
この記事では、はじめてでもできる霜対策と、簡単な防寒方法をわかりやすく解説します。

霜が植物に与えるダメージとは?
霜とは、夜間の放射冷却で地面や葉の温度が下がり、空気中の水蒸気や表面の水分が凍りつく現象です。
霜に当たると:
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葉が黒くなる
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水分が抜けてしおれる
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極端な場合、枝が枯れる
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根が傷む
特に、夜から朝にかけて冷え込む日は注意が必要です。
冬に弱い植物の代表例
寒さに弱い植物には共通点があります。
代表例:
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レモン
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ライム
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ハイビスカス
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ブーゲンビリア
これらは、寒さや霜でダメージを受けやすい植物です。
とくに柑橘類は、果実がついている時期の冷え込みに弱く、傷みやすいため注意が必要です。
また、比較的寒さに強いが、幼木や寒冷地では防寒が必要なものとして
- 温州みかん
- ゆず
- オリーブ
が挙げられます。
はじめてでもできる霜対策
① 日当たりの良い場所へ移動する
鉢植えの場合は、まずこれだけでも違います。おすすめの置き場所は以下の通りです。
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南側
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塀際
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建物の壁のそば
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軒下
※壁があるだけで冷気が防がれます
② 根元にマルチングをする
マルチングとは、植物の根元の土の表面を、何かしらの資材で覆う作業のことです。
根を守ると植物は強くなります。
【おすすめ素材】
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ソフトバーク
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腐葉土
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木くずチップ
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わら
根の冷えを防ぎ、水分蒸発も抑えられます。
③ 不織布で覆う
寒さ対策の王道です。
コツは…
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葉に隙間なくかぶせる(ビニールの場合は葉に触れないよう支柱でトンネル状に)
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下までしっかり覆う
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風で飛ばないよう固定
※蒸れに注意、日中暖かい日は軽く外すのも◎
④ 幹巻き(こも巻き)をする
柑橘に特におすすめの方法です。
幹巻き(こも巻き)とは、ワラや麻布などを幹に巻き付けることで、樹木を寒さから守る防寒対策です。幹が冷気にさらされるのを防ぎ、凍害や枝枯れのリスクを減らす効果があります。
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わら縄
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麻布
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コモ
などを巻いて保温します。
⑤ 北風を防ぐだけでも効果UP
風よけを置くだけで全然違います。
例えば:
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ラティス
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ベニヤ板
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しきり板
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物置や塀を利用
寒さに当たって弱った時の復活ケア
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すぐに枝を切らない
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春まで様子を見る
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肥料は与えない(逆効果)
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暖かくなったら軽く剪定
焦らず回復を待つのが大切です。
無理なくできる霜対策から始めてみましょう
霜対策は特別なことではありません。
✔ 場所を変える
✔ 根を守る
✔ 覆う
✔ 幹を保温する
これだけで植物は冬に強くなります。
寒さが本格化する前に、できることからぜひ試してみてください。
冬の植物管理に不安がある方へ
グリーンワークスでは、植物の冬越し・剪定・植栽管理などのご相談を承っています。
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そんな時は、ぜひお気軽にご相談ください。