冬になって茶色くなった芝生を見て、「お庭が寂しいな」「春までこのままで大丈夫?」と心配になることはありませんか?
そんな時の選択肢の一つが、専用の着色剤で緑色を補う方法です。
今回は、よくご質問いただく「着色の保温効果」の真相や、失敗しない作業のコツを園芸店スタッフが分かりやすく解説します。
「色が濃いと保温される」は本当?
黒い服が太陽の熱を吸収するように、芝生も着色して濃い色にすることで、日光による表面温度の上昇が期待できます。
ただし、これは土の中までポカポカにする暖房のようなものではなく、あくまで「表面の冷え込みを和らげる」補助的な効果です。
「冬の間の見た目を美しく整えつつ、ついでに少し寒さ対策にもなる」くらいに捉えておくと、春に芽吹いた際の効果を実感しやすいですよ。
ここが大事!失敗しない散布のコツ
着色剤は、塗り方や塗るタイミングで仕上がりが大きく変わります。
- ベストなタイミングは?
芝生が完全に休眠して色が抜けきった「12月〜1月頃」がおすすめ。
完全に休眠してから塗ることで、不自然なムラを防ぎ、綺麗な色を長く保てます。 - 天気選び
風がなく、雨の心配がない晴れた日を選びましょう。
風が強いと、壁やタイル、お隣さんの車などに色が飛散して汚れてしまう恐れがあります。事前にレンガや植木をビニールで保護(養生)しておくとより安心です。 - 「濃いめ」はNG
「濃いほうが効きそう」と思いがちですが、説明書通りの希釈倍率を守るのが一番美しく効果的な散布方法です。
濃すぎると不自然な緑色になったり、葉に負担をかけたりする原因になります。
冬の乾燥へのケアも忘れずに
冬の芝は「冬眠中」ですが、実は乾燥が大敵です。特に着色した後は満足して放置しがちですが、晴天が続いて土がカラカラの時は、暖かい日の午前中に軽く水やりをしてあげましょう。
また、冬の間は芝刈りを控え、なるべく上を歩かないようにして(踏圧を減らす)、芝生を休ませてあげてください。
落ち葉をこまめに取り除き、風通しを良くするだけでも、春の芽吹きがぐんと良くなります。
鮮やかな緑で、春を待つ楽しみを
着色剤は、冬のお庭を明るく演出する素敵なアイテムです。
基本の「休ませる管理」と組み合わせながら、無理のない範囲で取り入れてみてくださいね。美しいお庭のまま、元気に春を迎えましょう。