「せっかく赤くなったのに、食べてみたら酸っぱかった…」。
イチゴ栽培でよくある悩みですが、実はイチゴの甘さは品種以上に「育て方の環境」で大きく変わります。
今回は、完熟の甘い実を収穫するために絶対に外せない管理ポイントを解説します。
甘さの正体は「お日様」
イチゴの糖分は、葉が光合成をすることで作られます。つまり、日に当たった時間=甘さと言っても過言ではありません。
日陰でも育ちはしますが、甘さを追求するなら「朝から夕方まで日が当たる特等席」が必須です。プランターなら、季節に合わせて太陽を追いかけるように場所を移動させてあげましょう。
水やりは「メリハリ」が命
「実を太らせたい」と毎日水をあげるのは逆効果。
常に土が湿っていると根が弱り、味がぼやけた「水っぽいイチゴ」になってしまいます。
水やりの基本は、土の表面が白く乾いたら、鉢底からあふれるくらいたっぷりとあげる。
このメリハリが、根をぐんぐんと強く育て、甘みがぎゅっと凝縮した実を作ってくれます。
また、病気から守るために、水やりは気温が上がりきる前の午前中に済ませておきましょう。これだけで、いちごの健康状態がぐっと良くなりますよ。
肥料は「あげすぎ」に注意
イチゴは、窒素肥料が多すぎると葉ばかりが茂り、肝心の実が甘くならない「つるぼけ」という状態になります。
植え付け時の肥料があれば、冬の間は基本的に不要です。
暖かくなり、花が咲き始めた頃(2月下旬〜3月)に追肥をスタートしましょう。一気にたくさんあげるのではなく、少量ずつ補うのがコツです。
さらに甘くする裏技「摘果(てきか)」
一つの株に実をつけすぎると、栄養が分散して一つひとつが小さく、味も薄くなります。
大きな実を甘く育てたいなら、形の悪い実や小さな実を早めに摘み取り、1つの房に3〜5個程度に絞ってみてください。残った実に栄養が集中し、驚くほど濃厚な味になります。
「完熟」を待てるのが家庭菜園の特権
スーパーのイチゴは流通を考えて早めに収穫されますが、家庭栽培なら「ヘタの際まで真っ赤」になった完熟の瞬間を味わえます。
また、収穫は早朝の涼しい時間に行うのがおすすめ。果実が冷えて引き締まっており、甘みがより際立ちます。
いちごは環境に素直な植物
いちごは繊細に見えますが、「お日さまに当てて、水は乾いてからあげる」という基本を守るだけで、スーパーでは買えない「本当の完熟イチゴ」に出会えます。
真っ赤な宝石が実る日を楽しみに、お世話を続けてみてくださいね。