栄養満点で家庭菜園でも人気のホウレンソウですが、実は暑さに弱く、涼しくなる秋からの栽培に向いている野菜です。
特に残暑が厳しい時期に種を蒔くと、「なかなか芽が出ない」「せっかく発芽しても上手く育たない」といったトラブルが起きやすくなります。
今回は、暑さに弱いホウレンソウの最適な種まき時期や、発芽率を高める芽出しの方法、元気に育てるための栽培のコツを詳しく解説します。
暑さに弱いホウレンソウに最適な種まきの時期は?
ホウレンソウの種まきに最も適した時期は、残暑がやわらぎ始める9月下旬〜10月です。
発芽に適した気温は15〜20℃前後とされており、気温が高すぎると発芽しにくくなります。
そのため、日中の暑さが少しずつ落ち着き、朝晩に涼しさを感じるようになってから種をまくと育てやすくなります。
ただし、低温になるタイミングは地域やその年の気候によって異なります。
カレンダーだけで判断せず、天気予報で最高気温や最低気温を確認しながら種まきのタイミングを決めましょう。
発芽率を高める「芽出し」のやり方
暑い時期にそのまま畑へ種をまくと、高温の影響で発芽が抑制され、発芽率が下がってしまいます。
そこで効果的なのが、事前に発芽を促す「芽出し」です。
種を水につけて冷やす
まずは種を12〜24時間ほど水に浸します。
その後、水気を軽く切って湿らせたキッチンペーパーで包み、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で2〜3日保管しましょう。
低温の環境に置くことで発芽しやすい状態になり、白い芽がわずかに顔を出します。
薄く土を被せて乾燥を防ぐ
芽が少し出たら畑やプランターにまきます。
種まき直後は乾燥しやすいため、土を5mm〜1cmほど薄く被せ、手で軽くなでて土と種を密着させましょう。
発芽するまでは不織布などをかけて水分を保つのがコツです。
元気に育てるための3つの栽培ポイント
①酸性に傾いた土を整える
ホウレンソウは酸性に傾いた土壌を苦手とする野菜です。
土が酸性のままだと、生育が悪くなったり、葉が黄色くなったりすることがあります。
種まきの2週間ほど前を目安に、苦土石灰を1㎡あたり100〜150gほど混ぜ込み、土のpHを6.5〜7.0に整えておきましょう。
プランターで育てる場合は、野菜用として販売されている培養土を使うと手軽です。
②間引きで風通しと日当たりを保つ
発芽したホウレンソウをそのまま密集させて育てると、株同士が重なり、日当たりや風通しが悪くなります。
本葉が1〜2枚ほどになったら、株間が3cm程度になるように一度目の間引きを行いましょう。
さらに、本葉が3〜4枚ほどになった頃には、株間が5〜6cm程度になるよう調整します。
段階的に間引くことで、1株ずつにしっかり光が当たり、健やかに育ちやすくなります。
③遮光ネットと水やりで暑さを凌ぐ
秋まきでも、種まき直後はまだ気温が高いことがあります。
特に日差しが強い日は地温も上がりやすいため、必要に応じて遮光ネットを活用しましょう。
日中の暑い時間帯だけ使用する場合は遮光率50%程度、常時かける場合は30〜40%程度を目安にするのがおすすめです。
水やりは、気温が高くなる日中を避け、朝や夕方の涼しい時間帯に行います。
ただし、水の与えすぎも根腐れの原因になるため、土の表面が乾いているかを確認しながら水やりをすることが大切です。
ポイントを押さえて美味しいホウレンソウを育てよう
ホウレンソウは涼しい気候を好むため、秋は家庭菜園で育て始めるのに適した季節です。
まずは土作りと種の芽出しから準備を進め、シャキッと美味しい自家製ホウレンソウの収穫を目指してみてください。
グリーンワークスが運営する農芸屋では、ホウレンソウをはじめ、秋から育てられる野菜の苗や花を幅広く取り揃えております。
育てるうえでご不安なことがあればスタッフが丁寧にサポートしますので、お気軽にお立ち寄りください。