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薬味の万能選手。病害虫に強く、初心者でも種から栽培できる葉ネギの育て方。

緑の葉の部分を食べる「葉ネギ」は、うどんやソバ、みそ汁などの薬味に使える万能選手です。しかし、スーパーなどで購入すると量が多すぎて使いきれなかったり、よく使う薬味だからこそ「使いたいときに切らしてしまう」ということがあります。葉ネギをよく使うという方は、自宅の庭やプランターで葉ネギを栽培してみてはいかがでしょうか。自分で育てれば、新鮮な葉ネギを使いたいときに使う分だけ収穫することができますよ。

初心者向きな葉ネギの種類

ネギには白い部分を食べる「長ネギ」と緑の部分を食べる「葉ネギ」がありますが、葉ネギは畑や庭はもちろん、プランターでも種から育てることができる初心者向きの野菜です。食味や香り、太さの好みで品種を選ぶとよいでしょう。

小春

細く柔らかい葉が旺盛に伸びる小春は、病気にも強く初めての人にもおすすめな小ネギです。香りがよく薬味にも最適で冬の寒さにも強いことが特徴。一年中栽培することが可能です。

岩槻ネギ

緑の部分はもちろん白い部分も食べることができる中ネギです。病気に強く生育が早いので、種をまいてから60日程度で収穫することができます。食感は柔らかく、香りと風味が強いため薬味として活躍する品種です。

九条ネギ

濃い緑色で寒さに強い太ネギ「九条太」や、細身の早生種「浅黄系九条」がありますが、いずれも病気に強く育てやすいことが特徴。葉は肉厚で甘くぬめりがあり、香りが強い品種です。

種まきの時期と生育環境

種まきの時期は品種や地域によって異なりますが、3月中旬から9月下旬ごろまでまくことができます。一般的には湿度が低い春秋シーズンに植えられます。

生育適温は15~25度程度で、元肥をしっかり与えていれば追肥しなくても育ちます。ただし、プランター栽培の場合は水やりのときに養分が流れてしまうため、2週間に1回程度追肥を行うとよいでしょう。

プランター栽培の場合は鉢底石を敷き詰める、露地栽培の場合は高さ10センチ程度の畝を立てて水はけのよい状態を作ってください。夏は乾燥を防ぐため、半日陰での栽培が適しています。

ネギの栽培時に注意が必要な病害虫

赤さび病

高温多湿な状態が続くと発生しやすい病気です。葉に小さなオレンジ色の「いぼ」のようなものができ、病班の周囲から枯れてしまいます。

適度な間引きや剪定で風通しをよくするとよいでしょう。

ベト病

赤さび病同様、湿度が高いと発生しやすいカビが原因の病気で、葉にぼやけた黄白色の病斑点ができうのが特徴です。水はけと風通しをよくすることで防ぐことができます。

害虫

ネギは虫がつきやすいため、気温が上がり始める春~夏にかけて栽培するときは薬剤を散布する、防虫ネットを使用するといった対策が必要です。

ネギにつく害虫として多いネギアザミウマは、光の乱反射嫌うためアルミホイルなどのグッズで防除できます。

また、葉に卵を産みつけて内側から葉を食害するネギハモグリバエ、葉や茎から吸汁して株を弱らせるアブラムシにも注意が必要です。

まとめ

高温多湿にならないよう注意しておけば病気になりにくく育てやすい葉ネギは、家庭菜園初心者に最適な野菜です。露地栽培、プランター菜園のほか、水耕栽培も可能ですので、ぜひチャレンジしてください。

 

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