彩りや梅干しづくりに便利。シソの種類と育て方について。
そうめんの薬味や彩り、梅干しづくりなどに便利なシソは、サッパリした香りと味わいが特徴の野菜です。しかし、スーパーなどで購入しようとすると意外と高く、置いていないことも少なくありません。自宅でシソを栽培すればいつでも新鮮なシソを美味しくいただくことができます。ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
シソの種類と旬
シソは梅干し作りに使用される「赤ジソ」と、鮮やかな緑色でてんぷらなどにも使用される「青ジソ」の2種類があります。
シソは漢字で書くと「紫蘇」となるとおり、元々のシソは赤ジソのことをさします。青ジソは赤ジソの変種で「大葉」と呼ばれることもあります。
どちらも旬は夏ですが、赤ジソは6月から8月、青ジソは7月から10月が旬です。また、葉の部分だけではなく花穂や実も食べることができます。
シソの育て方
シソは寒さや霜に弱く、日当たりのよい場所を好みます。ただし、日が当たりすぎると葉が固くなってしまうため、柔らかく香りもよいシソに育てるなら半日陰が適しています。比較的育てやすく初心者向けの野菜ですが、種が発芽するまで時間がかかるため、種まきをする時期には注意が必要です。
露地栽培、プランター栽培、いずれも可能です。
種まき
発芽に適した温度は20~25度前後です。気温が高い時期であれば直まきしてもよいですが、3月ごろなど気温が低い時期はポットに種をまいて温度管理しながら育て、植え替えるという方法が適しています。苗から育ててもよいでしょう。
シソは光を好むため、種は浅めにまき、土は薄く被せる程度。乾燥に弱いので水やりをしっかり行いましょう。特に、根がしっかり張るまでの期間は水切れを起こさないよう注意が必要です。
育て方のポイント
肥料が少ないと葉が小さくなる、葉が茂らないといったことが起こるため、葉が茂り出したら2週間に1回程度を目安に追肥を行いましょう。ただし、窒素分が多いとアブラムシなどがつきやすくなるため注意が必要です。
また、湿った土を好むので水やりを欠かさず、土が乾かないよう注意しましょう。土が乾くと成長がストップし、収穫時期の遅れや収穫量低下などの原因となります。
葉が茂りすぎたり、株同士の距離が近いと葉がこすれ合って病気の原因になりやすいだけではなく、蒸れてしまうため、適度な間引きや選定を行うとよいでしょう。
こぼれ種
シソは連作障害を起こしにくい一年草です。寒さと乾燥に弱いものの、日当たりがよく温かい場所であれば育つ強さがあるため、こぼれ種が翌年発芽することがあります。そのまま育てて収穫まで繋げることも可能です。
ただし、意図しない場所に落ちた種が発芽することもあるので、シソが勝手に生えると困るという場合は、花穂を放置せず早めに収穫するようにしましょう。
カビと害虫に注意
シソは病気にかかりにくい植物ですが、蒸れてカビなどが発生しやすいため注意が必要です。風通しがよく水はけのよい状態を保ちましょう。
また、虫による食害に遭いやすいため注意が必要です。アブラムシ、ハスモンヨトウは見つけ次第駆除しましょう。
また、ハダニは葉の裏を時々洗うと予防できます。
まとめ
梅干しづくりやシソジュース、薬味などに利用できるシソはカリウム、βカロテン、葉酸などの栄養素を豊富に含んでおり夏バテ防止に最適です。水切れと肥料切れに注意すれば旺盛に育つので、ぜひ栽培してみてください。