夏バテ予防からグリーンカーテンまで。プランターでゴーヤを育てる際のポイント5つ。
エコな日よけとして人気があるグリーンカーテンは、つる性の植物であれば基本的にどの植物でも作ることができます。しかし、「暑さに強くて育てやすい植物」となると選択肢は意外と少ないものです。ゴーヤは暑さに強く生育旺盛で育てやすいため、夏の日陰作りに最適です。また、栄養豊富で夏バテ防止にもなります。今回は、プランターでゴーヤを育てる際のポイントを5つ紹介します。
広い場所を用意する
ゴーヤの根は浅く広がるように生えるため、のびのびと成長させるためには広い面積が必要になります、プランター栽培の場合は一株当たり50×30×30センチ程度のスペースを用意しておきましょう。大きなプランターに複数の株を植えることもできますが、根が絡まり合うのを防ぐためにもプランター一つに一株がおすすめです。
株の間隔が狭すぎたり、プランターが小さすぎると成長が悪くなり、収穫できる実も小さくなってしまいます。
水やりはしっかりと
日当たりのよい場所を好み夏さに強いゴーヤですが、いくら強いといっても水分が足りないと弱ってしまいます。土が乾いているときや葉がしおれているときは水をたっぷり与えてください。
また、夏場は比較的気温が低い朝夕に水やりを行いましょう。気温が高く直射日光もきつい日中に水をやると、水が温まってお湯に変わって根を傷めてしまいます。
ツルを摘芯する
成長力旺盛なゴーヤは放置しているとぐんぐんツルを伸ばしていきます。思わぬ場所にツルが絡みついてしまったり、手が届かない場所に実ができたりすることもあるので、本葉が5~6枚程度になったら親ヅルを摘芯して子ヅルを伸ばしていくとよいでしょう。
また、ツルが多すぎたり伸びすぎたりすると、栄養がツルに奪われて実がつかなくなります。適度に摘芯を行い、ツルの成長を管理しましょう。
人工授粉
自然が多く、虫がいる環境であれば自然に授粉しますが、マンションの十階など虫が来ない環境で育てている場合、人工授粉を行うとよいでしょう。
ゴーヤの花は雄と雌が分かれています。花の付け根が鞘のように膨らんでいる方が雌花ですので、その日に咲いた新鮮な雄花を摘み、雌花に押し付けてください。晴れた日の朝9~10時までに行いましょう。
実を放置しない
ゴーヤは実をつけたまま放っておくと栄養が行き渡らなくなり、収穫量が減ったり小さな実しかできなくなったり、場合によっては栄養不足で枯れることもあります。実がある程度成長したら早めに収穫していきましょう。
また、葉の勢いが衰えてきたり、小さな実しかつかなくなったときは、ついている実をいったんすべて取ってしまうと勢いが戻ることがあります。
まとめ
グリーンカーテンにも食材にもなるゴーヤは、初心者でも育てやすくプランター栽培にも適しています。使ったツルの誘導など、家庭菜園の基本を学ぶこともできますので、今年の夏に向けてプランターを使ったゴーヤ栽培に挑戦してみてはいかがでしょうか。