おつまみの定番。美味しい枝豆の育て方とは?
お酒、特にビールのおつまみの定番と言えば枝豆です。枝豆は栄養価が高いだけではなく、肝臓の働きを助けるメチオニンやレシチンも含んでいるため、おつまみはもちろん夏バテ対策にもなります。新鮮な枝豆は歯触りや香りがよく、その美味しさも格別です。比較的育てやすい野菜ですので、自分で栽培してみてはいかがでしょうか。
種まきの時期と基本の育て方
枝豆には、『サッポロミドリ』『夕涼み』『奥原早生』などの様々な品種があります。品種によって種まきの時期や栽培に適した地域などに違いがありますが、一般的には4月上旬~6月下旬が種まきシーズンです。
生育適温は20~28度で、高温には強いものの低温や霜には弱いので注意してください。日なたを好むので日当たりのよい場所で育てましょう。
本葉が5~6枚に育ったら草丈が高くならないよう摘芯してください。脇芽を伸ばして枝数が増えると収穫量も多くなります。
収穫は実ができて7~10日前後が適しています。収穫が遅くなると実が固くなって風味が落ちますので、早めの収穫を心がけるとよいでしょう。
マメ科の植物は栄養が少ない土でもよく育ちます。肥料が多いと枝葉ばかりが成長して実つきが悪くなるので注意が必要です。
プランター栽培などの場合は水やりのときに養分が流れ出て栄養が不足することがあります。葉が黄色くなったら少し追肥をするとよいでしょう。
初心者は種からプランター栽培がオススメ
枝豆は露地栽培とプランター栽培のどちらでも育てることができますが
露地栽培は土づくり、畝づくりなどの手間が多く初心者向きではありません。
園芸初心者はプランターに種をまいて育てる方法がオススメです。苗を購入してプランターに植え替えてもよいですが、植え替えるときに根を傷めやすいので注意が必要です。
プランターは深さ20センチ以上の大きめサイズが適しています。深さ2~3センチの穴を作って3~4粒程度まき土をかぶせて手で軽く押さえたあと水をやります。その後は、種が腐るのを防ぐため、発芽するまで水やりは控えましょう。
また、鳥に食べられるのを防ぐため、発芽するまでシートなどで覆ってください。10センチ程度に育ったら苗が2つになるよう間引きしましょう。
注意したいポイント
雨よけ
枝豆は雨に弱い野菜なので、雨よけを設けるか雨の当たらない場所を選んでプランターをおきましょう。
花が咲いたら水を欠かさない
枝豆は乾燥に弱いため水切れに注意が必要です。特に、花が咲く時期に水が不足すると花が落ちてしまうので注意が必要です。花が咲いたら水を欠かさないようにしましょう。
防虫ネットを使う
枝豆は害虫がつきやすい野菜です。特に、さやがつく時期は悪臭を放つカメムシが発生しやすくなりますので、防虫ネットで虫を防ぎましょう。
窒素過多に注意
土の中に窒素が多いと枝葉ばかりが成長して実つきが悪くなってしまいます。特に、マメ科の植物は根粒菌が空気中の窒素を吸って栄養を作りだしているため、土に窒素分を与えると窒素過多になりやすいという性質があります。
基本的に追肥する必要がない野菜ですが、追肥する場合は窒素を含んでいない肥料を与えるようにしましょう。
まとめ
連作に適さない枝豆は、土を簡単に入れ替えできるプランター栽培が適しています。害虫対策と水切れに注意すればあまり少ない手間で育てることができるので、ぜひ挑戦してください。