一覧に戻る

子供と秋の芋ほりが楽しみ!痩せた土でもOK、連作障害もほとんどないさつまいもの育て方。

「芋ほり」は保育園や幼稚園の秋の定番イベントです。楽しかった経験から「うちでもやりたい」とせがまれることもあるのではないでしょうか。「さつまいもを育てるのは広い土地が必要なのでは?」と思うかもしれませんが、広い畑がなくても育てることができます。

さつまいもの植え付け

家庭菜園などでさつまいもを栽培するときは、ホームセンターや園芸店で苗を購入して植え付けるのが一般的です。植え付けの時期は、地域や品種によって異なりますが、気温が高くなる5月の中旬ごろになります。

苗を植え付ける10日ほど前に植え付けの準備をする必要がありますが、さつまいもは肥料が多いところに植えるとツルばかりが育つ「ツルボケ」を起こすため、肥料は最小限にとどめるか、まったく施さずに育てます。

畝幅は45cm程度、通気性と水はけをよくするため、畝の高さは20~30cm程度にしてください。畝の周りに水たまりができないよう、排水にも注意するとよいでしょう。

収穫まで時間がかかるため、雑草防止のために黒マルチをかけておくとよいでしょう。

植え付け穴の間隔は30cm程度、棒を斜めにさして深さ10cmほどの穴を掘り、植え穴の底に寝かせるように苗を置いたら土をかけて軽く抑えましょう。

根が定着するまではある程度水やりをすると早く根が張ります。表面の土が乾燥したら少し水をやってもよいでしょう。定着した後は放っておいても育ちます。

ツルが伸びてきたら「ツル返し」

苗を植えてから2か月程度するとツルが伸びて広がります。広がったツルは邪魔になるだけではなく、ツルから発生した「不定根」が小さな芋になると多くの養分を得るために葉が過剰に茂って「ツルボケ」を起こす原因になります。

ツルが伸びてきたら、ツルを持ち上げてひっくり返して空きスぺースなどに動かす「ツル返し」を定期的に行いましょう。ツルの整理をしながら、ツルから小さな芋ができるのを防ぐことができます。

収穫は晴れが数日続いた後がベスト

植え付けから3~4か月程度たって葉の色が赤や黄色に変わり始めるとそろそろ収穫の時期です。葉や茎の状態から収穫時期を判断してもよいですが、「試し掘り」で芋の大きさを確認して収穫時期を決めてもよいでしょう。

雨が降った後のさつまいもは傷つきやすく腐りやすいため、収穫を行うのは晴れが数日続いた後がベストです。

また、掘った後は芋を乾燥させる必要があるので、収穫は午前中がおすすめです。

掘らずにおいておくと芋が大きくなりますが、育ちすぎた芋は食味がよくありません。さらに、霜が降りる時期になると芋が傷んでしまうので、収穫時期が遅くなりすぎないよう注意が必要です。

貯蔵で甘みを引き出す

収穫後天日に干してしっかり乾燥させた後は、新聞紙で一つずつ包んで段ボールなどに入れ、冷暗所で貯蔵しましょう。1~2か月程度貯蔵して水分を飛ばしたほうが甘みが増しておいしくなります。

まとめ

甘くておいしいさつまいもは子供にも人気の野菜です。自宅で植え付けから収穫、料理まで楽しむことができるので「食育」にも最適です。やせた土地でも収穫できる、丈夫で育てやすい野菜なので、子供と一緒にぜひ挑戦してみましょう。

 

そのほかの「よくある質問」はこちら