春ジャガイモの大きさを左右する4~5月の追肥。上手な追肥方法と注意点。
ジャガイモは比較的育てやすく、収穫も楽しい野菜として人気があります。畑での栽培はもちろん、土嚢袋などを利用しても栽培できる作物ですが、いざ収穫してみると芋が小さくてがっかりするということも。
実は、ジャガイモの大きさは追肥によって左右されます。どのように追肥を行えばよいのでしょうか。
ジャガイモの追肥は二回
ジャガイモの追肥は種芋から出た芽を間引きする「芽かき」のときと、花のつぼみがつき始めた時の、二回です。大きなジャガイモを育てるうえで特に重要なのが一回目の「芽かき」のときに行う追肥で、春ジャガイモなら4~5月ごろに行います。
なぜこの時期の追肥が重要なのかというと、ジャガイモは植え付けから20日後くらいから根の肥大化が始まるからです。この時期に肥料が不足するとイモが大きく育つことができません。
肥料の与え方と注意点
バランスのよい肥料を与える
肥料には窒素・リン・カリといった肥料分が含まれていますが、どの肥料分がどれくらい必要かは野菜によって異なります。そのため、野菜に合わせて自分でブレンドしたり、野菜に合った肥料分のバランスにブレンドされた市販の肥料を購入したりする必要があります。
ジャガイモは
窒素・リン・カリの中では、リンを少し多めに消費しますが、バランスとしてはほぼ同量ずつで問題ありません。
肥料には有機肥料と化成肥料がありますが、ジャガイモは生育期間があまり長くないのでどちらを使っても構いません。初心者には栄養のバランスに偏りがない化成肥料がおすすめです。ジャガイモ専用の肥料を使ってもよいですね。
注意点とし
て以下の2点に気をつけましょう。
肥料が種芋に触れないように
肥料は株から少し離れた場所にまき、土と少し混ぜてなじませましょう。肥料が種芋に触れると腐る原因になるので、注意してください。
与えすぎは禁物
大きなジャガイモを作るためには肥料を切らさないことが重要なポイントとなりますが、肥料を与えすぎると害虫がつきやすくなったり、葉ばかり茂ってイモの部分が育たないなどの問題が起こります。
肥料切れのサイン
露地栽培の場合、植え付け前に元肥を与え、「芽かき」の時に追肥を行えば肥料切れを起こすことはほとんどありませんが、プランター栽培は土の養分が流れ出やすいため肥料切れを起こすことがあります。
花が咲く前に葉の色が黄色くなるのは肥料切れのサインです。この場合は液体肥料を与えましょう。
液体肥料は即効性はありますが持続力がないので、プランター栽培の場合は一週間に一回程度のペースで与えてください。肥料焼けが心配な場合は、少し薄めて与えてもよいですね。
花が咲いた後は葉が黄色くなっても肥料を与える必要はありません。
まとめ
ジャガイモの収穫は花が咲いて葉や茎が黄色っぽく変色し始めたころです。春ジャガイモは収穫の時期が遅れると、地面の温度が上がってジャガイモが傷みやすいので、タイミングを逃さないよう注意してください。
また、収穫はなるべく土が乾燥しているときに行いましょう。雨の日の翌日などは避け、晴れが数日続いた後が最適です。