陶器・テラコッタ・プラスチック・缶?寄植えで使う鉢の種類とそれぞれの特徴。
ガーデニングや寄せ植えなどに使用する鉢には、陶器製、プラスチック製、金属製などさまざまな種類があります。
鉢を選ぶとき、サイズや見た目のイメージなどで選びがちですが、鉢の性能は素材によって大きく変わるため、植えるものとの相性を考えて選ぶ必要があります。
寄植えで使う鉢にはどのような種類があり、それぞれどのような特徴を持っているのでしょうか。
定番の「陶器」
陶器の鉢には大きく分けて「素焼き」「テラコッタ」「化粧鉢」の3種類があります。
オレンジがかった茶色で、触ると少しざらざらした感触の「素焼き」の鉢は、どの園芸店やホームセンターでも見かける定番の鉢です。
多孔質素材なので通気性・保湿性・排水性がよく、熱伝導性が低いので外気温の影響を受けにいという特徴がありますが、土が乾燥しやすいというデメリットもあります。
「テラコッタ」は素焼きよりも高い温度で焼いた陶器の鉢で、基本的な特徴は素焼きの鉢と同じですが、素焼きの鉢よりも通気性や排水性はやや劣ります。デザイン性の高い鉢が多いのも特徴です。
「化粧鉢」はガラス質の釉薬で色や柄などを施した鉢で、デザイン性が高いことが特徴です。表面がガラス質で覆われているため、陶器の特徴である排水性と通気性がありながら、適度な保水性もあります。
陶器の鉢はどのような植物にも合わせられるのがメリットですが、重くて扱いにくく割れやすいのがデメリットです。
陶器の鉢は産地によって微妙に性質が異なり、デザイン性も高いことからコレクションして楽しむ人もいるようです。
手軽で安価な「プラスチック」
プラスチックの鉢は軽くて持ち運びやすく、価格が手ごろであることがメリットです。素材の特質上、通気性や排水性が悪いため、乾燥気味な環境を好む植物には適していませんが、「スリット鉢」ならプラスチック製でも通気性や排水性がよく、さまざまな植物に使うことができます。
外気温の影響を受けやすいため、気温が高い夏は根腐れなどに注意が必要です。また、日に当たると劣化しやすいため、外に長時間置く場合は向いていません。
クールな印象の「金属」
アルミやステンレス、真鍮などの金属製の鉢はクールな印象と丈夫さが魅力です。
ただし、通気性や排水性は低いため根腐れを起こしやすい点に注意が必要です。外気温の影響も受けやすいため、管理がやや難しいといえるでしょう。
他の素材の鉢と組み合わせて「鉢カバー」として利用する方も多いようです。
ナチュラルで温かい「木製」
木製の鉢はナチュラルで温かい見た目でだけではなく、通気性や排水性、保温性が高いという特徴があります。見た目・性能ともにどの植物とも合わせやすいといったメリットがありますが、直接土を入れたり地面に置いたりすると腐ったりするのがデメリットです。使用するときは鉢台の上に置くとよいでしょう。
鉢よりも「鉢カバー」として使用する方が多いようです。
まとめ
素焼きやテラコッタの鉢、プラスチック製のスリット鉢はどは植物にも合わせやすく、手に入れやすいため初心者向きの鉢と言えます。
金属や木製は管理がやや難しいので、プラスチック製の鉢や陶器製の鉢を合わせて「鉢カバー」として使用するとよいかもしれません。