カボチャの収穫目安とキュアリング(追熟)、保管方法について教えてください。
ご飯のおかずはもちろん、お菓子作りにも活躍するカボチャは大人から子供まで人気の野菜です。初心者でも比較的育てやすいといわれており、畑はもちろんプランターを使っても育てることができます。
しかし、収穫のタイミングを見極めるのが難しいとも言われており、収穫したものはよいものの、あまりおいしくなかったということも多いようです。
今回は、カボチャの収穫目安と、カボチャをおいしくするキュアリングの方法、収穫したカボチャの保管方法を紹介します。
収穫の目安は「へた」と「実」で判断
カボチャの収穫時期は品種によって微妙な違いはあるものの、雌花がついてから40~50日後が目安といわれています。しかし、花がたくさんついて複数の実がなると、どの花がいつ咲いてどのくらい経ったかわからなくなることもあります。
また、気温などの条件によっては、ちょうど良い頃合いだと思って収穫したけれど、早すぎたり遅すぎたりすることもあります。日数を目安にするだけではなく、カボチャの外見からも収穫時期を判断しましょう。
判断の目安になるのは、カボチャの「へた」にあたる果梗部と、「実」全体の色艶などです。
受粉したカボチャは実が次第に大きくなりますが、ある程度大きくなると成長がストップします。実が成長しているときは表面にツヤがあってすべすべした手触りなのですが、成長が止まったカボチャは表面がざらざらして色合いもマットな印象になります。
また、へたの部分はみずみずしさがなくなってコルクのような質感に変わります。実がある程度大きくなったら、実の状態を観察して収穫のタイミングを見極めましょう。
追熟と保管方法
野菜は取れたての新鮮な時が最もおいしいというイメージがありますが、取れたてのカボチャは実の中の水分が多く、糖の量も少ないため甘みがあまり感じられません。収穫後2~4週間ほどキュアリングを行うことで、でんぷんが糖にかわり、甘みが増しておいしくなります。
キュアリングというと難しそうな印象がありますが、基本的には風通しのよい日陰に置いておくだけです。通常、キュアリングは常温で行いますが、気温や湿度が高いと腐ってしまうため、真夏や雨の時期などは冷蔵庫の野菜室を使うとよいでしょう。
追熟後のカボチャは、カットしていない状態であれば風通しのよい日陰で常温保管することができますが、カットした場合は種とワタを抜きラップでピッタリ包んで冷蔵庫に保存してください。
丸ごとの場合は1~2か月程度、カットした状態であれば1週間程度保存可能です。
日持ちする品種
カボチャの皮の色は品種によって「緑」「赤」「白」の三種がありますが、保存期間は皮の色によってある程度決まっています。
日持ちするのは「伯爵カボチャ」や「雪化粧」といった白いカボチャで、保存環境などによるものの、4~5か月程度といわれています。
緑や赤のカボチャは1~2か月程度保存可能です。
まとめ
初心者でも育てやすく、甘くておいしいカボチャですが、収穫するのが早すぎたり、キュアリングを行っていなかったりすると、甘みがなくあまりおいしくありません。
収穫の時期をしっかり見極め、時間をかけてキュアリングを行い、おいしいカボチャを作りましょう。