リーフレタスの水耕栽培方法と必要な道具について教えてください。
近年、屋内で気軽に栽培できる、土がいらない、病害虫にかかりにくいなどの理由から水耕栽培の人気が高まっています。園芸店やホームセンターのほか、雑貨店などでも水耕栽培キットなどが販売されており、チャレンジしてみたいという方も多いのではないでしょうか。
水耕栽培で育てることができる作物には様々なものがありますが、初心者には手軽に育てられて収穫までの期間も短いリーフレタスがオススメです。
今回は、リーフレタスの水耕栽培方法と必要な道具を紹介します。
水耕栽培の道具
【水耕栽培に必要な道具】
・栽培容器
・培地
・種
・水耕栽培用の液体肥料
水耕栽培は土の代わりにスポンジなどの「培地」を使用します。市販の水耕栽培キットなどを利用するのが手軽ですが、ペットボトルや発泡スチロール容器などを使って栽培容器を自作することもできます。
キットを使わず自作する場合、培地はキッチン用のスポンジなど、目の詰まっていない柔らかいものや、手芸用のアクリルコットン、水槽用のフィルターなどがオススメです。メラミンスポンジのように目が詰まったものは根が張りにくいため、水耕栽培の培地には向いていません。
ベビーリーフの段階で収穫してしまう場合は小さな容器でも問題ありませんが、大きく育てる場合は大きめの容器を用意しましょう。
透明な容器を使う場合、容器内に藻などが発生するのを防ぐため、光を遮断できるカバーなどを用意してください。アルミホイルで覆っても構いません。
リーフレタスの水耕栽培方法
【種まきから発芽まで】
アクリルコットンや水槽用フィルターを培地として利用する場合、種が抜け落ちないよう注意しながら種をまいてください。スポンジを培地に使う場合は、スポンジの上部に十字の切り込みを入れ、切れ込み部分に種を3粒程度植え付けます。
レタスの種は光がないと発芽しないため、深く埋め込むのではなく培地の上に乗せるように植え付けるとよいでしょう。日当たりのよい場所であれば3~4日程度で芽が出ます。
ベビーリーフのうちに収穫してしまう場合、広い培地に種をたくさんまくとよいですが、ある程度育ったら植え替えをして1容器1株スタイルで育てたいという場合、培地を小分けして3粒程度種をまくとよいでしょう。
発芽してある程度根が伸びるまではスポンジが常に湿った状態にします。芽が出たら液体肥料を与えてください。
【根が伸びた後】
培地の下まで根が伸びてきたら、根の2/3から1/2が水に浸る程度の水位を維持しながら管理します。根が全て水につかると窒息するので、入れすぎないよう注意が必要です。
水位が低くなったら水を足していきます。週に一度程度、古い水をすべて捨てて新しい液体肥料と水に交換しましょう。液体肥料の管理さえしておけば、間引きをする程度の手間しかかかりません。
まとめ
水質管理など「水耕ならでは」の手間はかかるものの、基本的な育て方は土で育てるときと同じです。リーフレタスの水耕栽培は、手間がかからず収穫できるまでの期間も短いだけではなく、グリーンを室内に取り込むインテリア感覚でも楽しむことができるので、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。