白菜が結球しない…。白菜の葉が巻かない原因と対策。
鍋料理や漬物など用途が広い白菜は、癖が少なく子供にも人気の冬野菜です。家庭菜園などで育てている方も多い白菜ですが、育てていると上手く葉が巻かない(結球しない)ことがあります。なぜ葉が巻かないのでしょうか
白菜の葉が巻かない原因
スーパーなどで販売されている白菜は結球しているため、白菜は自然と葉が巻くものというイメージがありまが、実際は様々な原因で結球しないことがあります。
【種まき・植え付けの時期】
白菜は冷涼な環境を好む野菜で、生育適温は15~20℃となっていますが、気温がこの範囲から大きく外れていると生育不良を起こし、上手く結球できません。特に、秋から育てる場合は残暑が原因で結球しないケースが多いです。
【害虫の被害】
白菜はキャベツやブロッコリーと同じアブラナ科の植物ですが、アブラナ科の植物は害虫の食害を受けやすいという特徴があります。秋植えは春植えに比べると害虫被害を受けにくいといわれますが、被害を受けると生育不良や枯れる原因になるので注意が必要です。
【肥料の過不足】
肥料が不足していると生育不良を起こしてしまいますが、肥料が多すぎると葉ばかり茂って結球が遅れたり、結球しないことがあります。
【日照不足】
白菜は外葉が17~20枚程度に育った後、株の中心付近が丸まって結球し始めます。これは、結球するためには光合成をしっかり行わなくてはならないからですが、日当たりが悪いと外葉の枚数が十分あったとしても結球できないことがあります。
【結球しない品種】
白菜といえば結球するものというイメージがありますが、白菜のなかには結球しない品種も存在します。苗を購入して育てる場合は特に間違えやすいので注意が必要です。
結球させるためのポイント
白菜をうまく結球させるには、種まきや植え付けの時期をしっかり守ることと、適切な時期に適切な量の施肥を行うことが重要です。
畑で栽培する場合、元肥をきちんと使っていれば結球が始まる頃に追肥をするだけでよいですが、プランター栽培の場合は水やりのたびに肥料が流れるため、品種によっては2週間に1回程度のペースでの追肥が必要になります。
また、害虫の被害から守るため、植え付けを行ったらすぐに防虫ネットをかけましょう。
結球しなかった時の対策
結球に失敗した白菜は、あとから結球させることはできません。秋植えの場合、アブラナ科である白菜は、上手く結球しなかったとしても収穫期になっても結球していない場合は失敗だと考えるとよいでしょう。
しかし、白菜は小松菜などと同じアブラナ科の野菜ですので、結球していなくても食べることができます。巻いていない葉は硬く煮物などには向いていませんが、炒め物などには適しています。
また、春まで育てると菜の花を収穫することができます。菜の花は天ぷらやおひたしなどに利用できます。
まとめ
種まきや植え付けの時期を見極めなくてはならない白菜は、育てるのが難しい野菜のように感じられるかもしれません。
しかし、管理自体はそれほど難しくなく、葉が上手く巻かなかった場合でも収穫して食べることができますので、栽培に挑戦してみてはいかがでしょうか。