すぐ収穫でき、手軽で栄養豊富!室内で簡単にできるスプラウトの育て方と注意点。
かいわれ大根やブロッコリースプラウトなど、発芽した芽と茎を収穫して食べるスプラウトは、室内で簡単に育てられて栄養豊富なことからサラダにしたりと人気です。収穫までの期間が短いため、子供と一緒に育てるのにも適しています。
これからスプラウトを育てたいという場合、どのような準備をしてどのように育てればよいのでしょうか。
栽培の準備
スプラウトは一般的に濡らしたスポンジやキッチンペーパーなどを培地に使った水耕栽培で育てます。土で育ててはいけないというわけではありませんが、土を使うと成長が遅くなったり、管理が難しくなったりするのであまりオススメできません。
【栽培に必要な道具】
スプラウトは栽培期間が短いため、一般的な野菜のように肥料などは必要ありません。必要なものは、培地になるキッチンペーパーやスポンジ(キッチン用の柔らかいスポンジ)と、濡れた培地を入れられるタッパーや瓶などの容器、水やり用の霧吹きです。
また、必要に応じてアルミホイルや箱などが必要になりますが、すべて家庭にある品や100均で買い揃えることができます。
また、自分でそろえるのが面倒な場合は種と培地、容器がセットになったスプラウト栽培キットを利用してもよいでしょう。見た目もおしゃれなキットが多いため、インテリアにも最適です。
スプラウトの育て方
スプラウトには大きく分けて、発芽したあとは光に当てて栽培する「かいわれ系」と、収穫まで光を当てずに育てる「もやし系」があります。
ブロッコリースプラウト、マスタードスプラウト、かいわれ大根は代表的な「かいわれ系」で、アルファルファや緑豆は「もやし系」です。
1:種は一晩水につけておく
2:容器に培地を敷き、種を並べたあと霧吹きで水をやる
3:発芽するまで暗い場所に置くか、アルミホイルなどで遮光する。発芽までは乾燥しないよう注意する
4:根が伸び始めたら毎日水を取り替える(朝夕2回)
5:茎が5cm程度に成長したら、明るい場所に置いて緑化させる
もやし系の場合、5の緑化は必要ありません。茎が5cm程度に成長したらそのまま収穫してください。
スプラウト栽培の注意点
栽培期間が短く簡単に育てられるスプラウトですが、種にカビが生えたり水が腐ったりしないよう注意が必要です。
種をまくときは種同士が重なり合わないよう注意して並べ、水浸しにならないよう注意して水を与えましょう。水をやりすぎて水たまりができた時は、ティッシュなどを使って吸い取ってください。根が出た後は毎日朝夕に水を交換してください。
また、スプラウトを栽培するときは一般的な野菜用の種ではなく、スプラウト用の種を使用してください。
一般的な野菜用の種は土中の菌に耐性をつけるため消毒処理が行われており、スプラウト向きではありません。
また、自家採取した種は消毒されていないためスプラウトに使うことも可能ですが、トマト、ピーマン、唐辛子などナス科の植物は毒があるため、スプラウトとして食べないでください。
まとめ
スプラウト用の種は消毒処理をしていないため土では発芽しにくい、育ちにくいうえ、一般的な野菜用の種のような大きさに育たないことがほとんどです。種が余ったときは土に植えて育てるよりも、乾燥剤などと一緒に袋に入れて冷蔵庫で保存しておき、改めてスプラウト栽培に使うとよいでしょう。