一覧に戻る

プランター栽培もできる?!小玉スイカの育て方と受粉・摘果などのポイント4つ。

夏の風物詩でもあり、大人にも子供にも幅広く愛されるスイカは、広い畑がないと育てられないイメージがあります。

しかし、スイカのなかでも小型で身がつきやすい「小玉スイカ」であれば、庭などはもちろんプランターでも育てることができます。

今回は、小玉スイカの育て方と栽培のポイントを紹介します。

基本の育て方

小玉スイカは種からでも苗からでも育てることができますが、種からの栽培は難しいため苗から育てるのがおすすめです。

水分が多い野菜であるため、水を好むイメージがありますが、スイカは多湿環境に弱く、水はけと日当たりがよい場所を好みます。

地植えする場合は、植え付けの2週間くらい前に石灰を混ぜて土が酸性にならないよう調節し、ポットより一回り大きい植え穴を作って植え付けます。植え付け後は苗の周りに溝を作って水が溜まるようにしてください。

プランター栽培の場合は野菜用の用土を使うと便利です。根が深く張るため、深さ直径共に30cm以上ある鉢やプランターで排水性がよいものを選びましょう。土から2cm程度まで土を入れて植え付け、植え付け後はたっぷり水を与えてください。

 

植え付けから2週間は毎日水やりが必要ですが、それ以降は土の表面が乾いたら与える程度で構いません。水を与えすぎると味が落ちるだけではなく、水分過多で裂果することもあります。

肥料は一番果が卵くらいの大きさになったら行い、それ以降は二週間に

1度程度のペースで様子を見ながら与えましょう。

実についている巻きひげが茶色く枯れはじめ、実をたたくと高い音がするようになったら収穫のタイミングです。

栽培のポイント

小玉スイカはスイカの中でも比較的管理が楽ですが、ある程度の管理を行わないと実ができず失敗してしまいます。栽培のポイントを押さえて収穫につなげていきましょう。

 

【窒素過多に注意】

実を大きくするためにも定期的な施肥が必要となるスイカですが、肥料が多すぎるとツルばかりが伸びて、花や実が育たない「ツルボケ」を起こすことがあります。特に、窒素過多になるとツルボケを起こしやすいため、肥料の与え過ぎと窒素過多には注意しましょう。

 

【摘芯・整枝・誘引】

本葉が5~7枚ほどになったら親ヅルを摘芯し、子ヅルの成長を促しましょう。雌花は親ヅルより子ヅルにつきやすいため、摘芯することで受粉機会を増やすことができます。

また、子ヅルが伸びて葉が茂ってきたら、勢いがよいもので3~4玉ほど選んで他は切り落とし、整枝を行います。

地植えなど広い土地がある場合は、ツルを四方に伸ばし、風で動かないようピンで固定します。

プランターの場合は支柱やネットを使ってツルが重ならないよう誘引し、実が大きくなってきたら重みでちぎれないよう、袋や網などでささえてください。

 

【人工授粉】

自然状態でも受粉しますが、より確実に受粉させるためにも人工授粉をしましょう。晴れた日の午前9時ごろまでにその日開いた雄花を摘み、雄しべだけの状態にして雌花の中心に擦りつけてください。

 

【摘果】

実がたくさんついたら一本のツルに1つだけになるよう摘果しましょう。摘果すると1つの実に栄養が集中し、甘くておいしいスイカになります。

まとめ

小玉スイカにはさまざまな品種がありますが、中でも「紅こだま」「紅しずく」「ひとりじめ」が初心者でも育てやすく、食味が良いといわれています。植え付けから収穫まで90日程度かかるため、難易度が高く感じるかもしれませんが、ぜひ挑戦してください。

 

そのほかの「よくある質問」はこちら