雑草対策にもなり、食用もできて一石二鳥。グランドカバーにおすすめのハーブ5つ。
玄関前のアプローチや庭などの雑草対策として植えられるグランドカバーは、その役割から生育力の強さや育てやすさを重視して選ばれます。
芝桜やリシマキアなど可憐な花を咲かせる植物が選ばれることもありますが、香りがよく食用もできるハーブ類も実用性の高さから人気があり、グランドカバーとして広く利用されています。
今回は、食用もできるグランドカバーにおすすめのハーブを紹介します。
ローズマリー
ローズマリーは草丈30cm~2mほどに育つ常緑低木で、立木性、ほふく性、半ほふく性といった種類があります。
立木性の品種は上に伸びていくためグランドカバーには向いていませんが、地面を這うように広がる半ほふく性、ほふく性の品種であればグランドカバーに適しています。
ローズマリーの葉は魚料理や肉料理の香りづけに使えるだけではなく、ハーブティーや虫除けにも利用できます。
セージ
セージは草丈30cm~1mに育つ多年草で、冬になると枯れる品種と常緑の品種があります。爽やかな強い香りが特徴で、葉の数が多くこんもりと茂って地面を覆います。
全体に毛が生えて葉や茎が白っぽく見えることからカラーリーフとしても人気があり、庭のアクセントなどにも適しています。
セージは肉や魚の臭み消しに使えるほか、ハーブティーにしたり、ドライフラワーにしたり、さまざまな方法で楽しむことができます。
オレガノ
枝分かれしながら葉を密集して茂らせるオレガノは生育力も旺盛で育てやすく、広い範囲をカバーしたいときに最適なハーブです。料理の香り付けやドライフラワーとして楽しめるだけではなく、初夏から夏にかけて咲く花も魅力的で鑑賞用としても人気があります。
クリーピングタイム
タイムには様々な種類がありますが、クリーピングタイムは草丈5cm~15cmと低いほふく性で、踏みつけにも強いことから駐車場など人通りが多い場所のグランドカバーに適したハーブです。耐寒性、耐暑性ともに強い多年草なので、一度植えれば長く楽しむことができます。
料理の匂い消しに使えるほか、爽やかな香りに虫除け効果があり特に蚊に対して効果を発揮するといわれています。
ローマンカモミール
カモミールの中でも踏みつけに強いローマンカモミールは、細かな葉をつけた葉柄が広がるように伸びて地面を覆うことからグランドカバーに利用されることが多いハーブです。ほかのハーブに比べると成長速度が遅いため、短期間で広い範囲をカバーしたいという場合には適しませんが、剪定などの手間が少ないためあまり手間がかけられないという方に向いています。
ハーブティーやポプリに適しているだけではなく、コンパニオンプランツとしても活躍します。
まとめ
料理などに使えて育てやすいハーブは、グランドカバーとして利用できるものが多く、アジュガ、ワイルドストロベリー、ミントなどもよく利用されています。
ただし、繁殖力が旺盛すぎて生えて欲しくない場所にまで生えてしまうこともあるので、育ち方や増え方などを調べて条件に合うモノを選ぶとよいでしょう。