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赤いピーマンは甘く、栄養価も高い?ピーマンの完熟方法とおすすめの食べ方3つ。

ピーマンを育てているとときどき黄色や赤の実がついていることがあります。これは病気などではなくピーマンが完熟した証拠なのですが、一般的に流通しているピーマンは緑の未熟果であるため、「色が変わると食べられない」と廃棄されがちです。

しかし、完熟したピーマンは緑のピーマン同様食べることができるだけではなく、緑のピーマンよりも甘みが強く、ビタミンCやカロテンはおよそ3倍になるなど栄養価も高くなります。

今回は、ピーマンの完熟方法と完熟ピーマンの食べ方を紹介します。

ピーマンの完熟方法

ピーマンを完熟させる方法は、収穫後追熟させる方法と、完熟するまで育ててから収穫する方法の二通りがあります。

緑のピーマンを追熟で赤くする方法は、購入したピーマンを完熟させたいときなどに向いていますが、保存環境によっては熟さず傷んでしまう可能性があるほか、完熟まで栽培したときよりも食味が落ちてしまいますので、自宅でピーマンを育てている場合はそのまま完熟まで育てる方法がおすすめです。

ピーマンを完熟するまで育てる方法は通常の栽培方法と同じです。緑のうちに収穫せず、そのまま育て続ければ緑から黄色、オレンジを経て赤に変色します。

緑ピーマンの収穫は開花後20日程度が目安ですが、完熟するには開花後50日程度かかります。栽培期間が長いため、病害虫予防と株疲れに注意が必要です。

全ての実を完熟まで育てるのは株への負担が大きくなるので、完熟まで育てるのは数個程度にして、ほかは緑のうちに収穫して追熟させるとよいかもしれません。

おすすめの食べ方

完熟ピーマンは緑ピーマンと同じ方法で食べられるほか、甘みが強いためパプリカのような感覚で使うことができます。熟している分、傷むのが早いので、収穫後はできるだけ早く食べましょう。

 

【肉詰め】

みじん切りの玉ねぎと溶き卵を挽肉に加えてタネを作り、ピーマンの中に詰めたあと片栗粉をまぶして焼くだけの「ピーマンの肉詰め」は、お弁当のおかずにもピッタリな一品です。実が柔らかい完熟ピーマンが肉としっとりと馴染み、鮮やかな色が食欲を引き立てます。挽肉は豚、鶏、合い挽きなど好みの種類を選んでください。

 

【酢漬け】

縦にカットしたピーマンをフライパンや網で焼いて焦げ目をつけ、酢、砂糖、塩を混ぜた液に浸して30分以上寝かせたら完成です。そのままはもちろん、サンドイッチの具などに使ってもよいでしょう。食欲が落ちる夏でもさっぱり食べられます。

薄皮はついたままでも問題ありませんが、気になるという場合はピーマンの表面に薄く油を塗って直火であぶり、全体に焦げ目をつけたあと水に浸けて洗いながら剥くとよいでしょう。

 

【サラダ】

適度な大きさにカットしてレタスなどと一緒にドレッシングで和えるだけで完熟ピーマンのサラダになります。完熟ピーマンは苦みやアクが少ないため、水にさらすなどの下処理が必要ありません。

まとめ

完熟ピーマンは緑ピーマンよりも傷みやすく、栽培にコストがかかるということから流通しておらず、スーパーなどで見かけることはほとんどありません。自分で栽培しているからこそ楽しめる味なので、ぜひ完熟になるまで育ててみてください。

 

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