秋、冬に植えておきたい宿根草4つ。秋~冬に植えておけば翌年はお庭いっぱいのお花が楽しめる。
秋冬は花が少なくなり庭仕事が一段落つく季節。彩りが少なくなって寂しい気持ちにになると同時に、花の季節が恋しくなる時期です。
また、この時期は春に花を咲かせる球根を植え付ける時期ですが、一度根付けば何年も花を咲かせてくれる宿根草を植えるのにも最適な時期です。
今回は、秋や冬に植える宿根草を紹介します。
ジギタリス
背が高く柱のように花を咲かせるジギタリスはイングリッシュガーデンによく利用される宿根草です。秋植えと春植えが可能ですが、秋に植えておくと、冬の間に根をしっかりと成長させてくれるため、翌年にはたくさんの花を咲かせてくれます。
パステルカラーが明るい印象の「サットンズ・アプリコット」、どんな花とも組み合わせやすい白花が美しい「スノーシンプル」、一般的なジギタリスよりも花が小さくスモールガーデンに最適な「レッドスキン」など、花色や花の形などもさまざまです。耐寒性が強いため寒冷地にも向いています。
背が高く存在感があるため、縦の広がりを使って庭を立体的に見せたい時に便利です。
オリエンタルポピー
オリエンタルポピーは「オニゲシ」とも呼ばれる大輪のポピーです。15cmほどある大きな花の存在感や美しさから「ケシの女王」とも呼ばれています。
秋植えと春植えが可能ですが、秋に植え付けたほうが花数が多くなり見ごたえのある庭となります。
大ぶりでありながら派手過ぎず上品な美しさをたたえる「ロイヤルウエディング」、明るいパステルカラーが春らしい「カルネリウム」など、さまざまな品種・花色があります。
背が高いため、丈の低い花と一緒に植えるとバランスが良いでしょう。
デルフィニウム
青や紫などの鮮やかな花を咲かせるデルフィニウムのなかでも、草丈1mを超えるようなエラータム系の大型デルフィニウムは海外で絶大な人気を誇る宿根草です。咲くまでに時間がかかるだけではなく、寒さに十分当てないと花が咲かないため、花を楽しむためには秋に植え付ける必要があります。
少しくすんだアンティーク調の色が可憐な「ダスキーメイデン」、青紫とピンク系の紫のバイカラーが神秘的な「モーニングライト」、朝やかなブルーが目を引く「コバルト・ドリームス」など花色も豊富です。
デルフィニウムは耐寒性が強い反面、暑さにはやや弱いため、温暖な地域では耐暑性の高い品種を選ぶとよいでしょう。
宿根ビオラ
冬を代表する花の定番であるビオラのなかでも、原種系のビオラは宿根性があります。園芸種のビオラが秋冬から花をたくさんつけるのに対して原種系ビオラは春になると一斉に花を咲かせるといった特徴があり、素朴で可憐な花姿から高い人気を誇っています。
花の形が独特で夏まで咲く「コヌルタ」、丈が高く伸びる「エラチオール」、カラーリーフとしても楽しめる「ラブラドリカ」など様々な品種があります。
まとめ
秋冬に植え付けできる宿根草は丈夫な花が多く、一度植えると放任でもしっかり花を咲かせてくれます。水仙やチューリップなどの球根植物などと組み合わせると、少ない手間で花いっぱいの庭を楽しむことができます。