つるなし品種を選ぶなど、エンドウ豆のベランダ栽培のポイント5つ。
さやを食べるサヤエンドウ、さやも実も食べるスナップエンドウ、実だけを食べる実エンドウなど、種類が豊富で使い方のバリエーションも豊富なエンドウ豆は、春まきと秋まきができる野菜です。
畑で育てることはもちろん、プランターや鉢を使ってベランダ栽培も可能なので、この秋はエンドウ豆のベランダ栽培に挑戦してみてはいかがでしょうか。
今回は、秋まきのエンドウ豆をベランダ栽培するコツを紹介します。
種を早くまきすぎない
エンドウ豆を秋まきする場合、苗の状態で冬を越して春に収穫するというスケジュールになります。冬までに苗をある程度育てておく必要がありますが、苗が大きくなりすぎると耐寒性が落ち、冬を越せない可能性があります。
冬に入る前に苗が大きくなりすぎないよう、種から育てる場合は種まきの時期が早くなりすぎないよう注意しましょう。地域などによって適期は異なりますが、10月中旬~11月上旬が良いとされています。
小さめでしっかりした苗を選ぶ
苗から育てる場合は、本葉が4~5枚程度ついた小さめでしっかりした苗を選ぶようにしましょう。大きい苗の方が健康で収穫量も多くなりそうな印象がありますが、大きな苗は小さな苗よりも耐寒性が低く、冬を超えられずに枯れてしまう可能性があります。
つるなしの品種を選ぶ
エンドウ豆にはつる「有り」とつる「無し」の品種があります。つるありのエンドウ豆は収量が多めになる反面、つるを伸ばして大きく広がり、草丈も1m以上になることが多いため、ベランダ栽培には向いていません。
つるなしのエンドウ豆は、つるありよりも収穫量は少なめですが、草丈70cm程度で横に広がりすぎることもなくコンパクトに育てることができるため、スペースの限られたベランダ栽培向きです。
寒さ・鳥害対策
豆から育てる場合、注意したいのは発芽前や発芽後の小さな時期に鳥に食べられてしまうことです。いつまで待っても発芽しないと思ったら、まいた直後に鳥に食べられていたということは少なくありません。
また、エンドウ豆は寒さに比較的強いものの、霜などにあたると枯れることがあるため寒さ対策が必要です。
寒冷紗などを使っったり、成長や気温に合わせて玄関先などに取り込むなどの方法で寒さと鳥害の対策を行いましょう。
冬は水や肥料のやりすぎに注意する
プランターや鉢は水切れや肥料切れを起こしやすいため水やりや追肥を頻繁に行う必要があります。
しかし、エンドウ豆は過湿に弱いため水をやり過ぎると根腐れを起こてしまうため、花がつくまではやや乾燥気味に育てます。
特に、気温が低い冬は土が乾燥しにくいだけではなく、苗が成長しないため水をほとんど必要としません。表面だけではなく土の中まで乾燥していたら水を与えるというように、冬は水を与え過ぎないよう注意しましょう。
また、冬は栄養をほとんど消費せず水で栄養が流れる事もないため、追肥を行う必要はありません。
まとめ
秋まきのエンドウ豆をベランダで栽培するときは、種まきや植え付けのタイミングなどに注意するだけではなく、コンパクトに育てられる品種を選ぶ、成長の度合いや季節に合った水や肥料管理を行うなどの注意が必要です。春からの管理は簡単なので、美しい花も楽しめるエンドウ豆のベランダ栽培に挑戦してみてはいかがでしょうか。