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房(花蕾)を大きくしたい、倒れ防止など、ブロッコリーの育て方のコツ4つ。

スープやサラダなどに使えるブロッコリーは子供にも人気がある野菜の一つです。キャベツと同じアブラナ科の植物なので葉や茎も食べることができますが、一般的には房になった花蕾を食べます。

房をできるだけ大きくしたい、おいしいブロッコリーを確実に収穫したいなど、ブロッコリーを上手に育てるためにはどのようなポイントに注意すればよいでしょうか。

品種選びが重要

ブロッコリーにはさまざまな品種がありますが、大きく分けると脇芽が多い品種と、脇芽が少ない品種に分けられます。

主茎についたてっぺんの蕾(頂花蕾)を大きく育てたい場合、栄養が分散するのを防ぐためにも脇芽が少ない「頂花蕾型」の品種を選びましょう。

その反対に、頂花蕾は小さめに収穫して脇芽にできる蕾(側枝花蕾)をたくさん収穫したいという場合は、脇芽が多い「頂・側枝花蕾兼用型」の品種が適しています。

また、近年は茎をメインに味わう品種も開発されています。茎が長くなりますが蕾は小さいのが特徴です。

短い栽培期間で収穫できる品種や時間をかけて育てる品種などもあるため、利用目的や収穫のイメージに合った品種を選ぶことが重要です。

害虫対策を忘れずに

ブロッコリーはアオムシやアブラムシ、ヨトウムシなどの被害に遭いやすいアブラナ科の作物です。株が小さい時期に被害に遭うと収穫までたどり着けないこともあるため、防虫ネットなどを使った害虫対策を忘れずにしておきましょう。

薬などをできるだけ使いたくないという場合は、隣にレタスなどキク科の植物をコンパニオンプランツとして植えておくと虫除け効果が期待できます。

土寄せで倒れを防止する

ブロッコリーは茎の太さや長さに対して頭頂部が大きく重くなるため、倒れやすくなります。特に、台風が多い秋ごろは風にあおられて倒れたり、茎が折れたりすることがあるので、注意が必要です。

株元に土寄せして倒れを防止するだけではなく、風が強いときは寒冷紗などの風よけをするとよいでしょう。

初期にしっかり株を育てる

花蕾を大きく育てるためには蕾がつくまでに株をしっかり育てておく必要があります。植え付け前の土づくりはもちろん、適切な時期に適切な量の追肥を行うことも大切です。

追肥の時期は、苗の植え付けから2週間後と、さらにその2~3週間後の二回です。周囲の雑草取りや周囲の土を軽く耕す「中耕」を行うことで酸素と栄養を吸収しやすくなり株が大きく育ちます。

花蕾がついてから追肥を行うと花茎空洞症などの原因になるため避けてください。

まとめ

ブロッコリーは春と夏に種をまくことができますが、涼しい環境を好むため、花蕾がつく時期に気温が下がる夏まきがおすすめです。害虫や倒れなどに注意する必要はありますが、剪定などをする必要はないため管理が楽で初心者でも育てやすいので、ぜひ挑戦してください。

 

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