冬の鍋用にぜひ栽培したい、肉厚で甘いネギの品種5つ。
鍋料理の定番野菜の一つであるネギは、栽培期間が長く育てるのが難しいというイメージがありますが、乾燥、暑さ、寒さともに強く剪定などの必要もないため、コツさえつかめば初心者でも育てることができます。
今回は、鍋物に最適な肉厚で甘いネギの品種を紹介します。
九条太ネギ
九条ネギは京都の伝統野菜として知られる葉ネギで、「黒種」と呼ばれる太ネギと「浅黄種」と呼ばれる細ネギがあります。
太いネギと細ネギでは香りや味などの特徴が異なりますが、太ネギの「黒種」は葉が肉厚で柔らかく、しっかりとした甘みがあり、鍋や煮物などに最適です。内側に「ねぎあん」と呼ばれるぬめりがあるのも九条太ネギの特徴です。
他のネギに比べると栽培期間が長めですが、根が深く張らない葉ネギなのでプランターでも育てることができます。
下仁田ネギ
下仁田ネギは群馬県の下仁田でしか栽培されていないネギで、生産量が少なく一般のスーパーではあまり見かけることがない白ネギです。
長さ20cm程度の短くずんぐりとしたネギで、加熱するととろりと甘くなります。長ネギの一種ですがあまり長くないため、プランターでも育てることができます。
なべちゃんネギ
なべちゃんネギは下仁田ネギと根深一本ネギの交配種で、下仁田ネギよりも耐寒性に優れて病気にも強く、生育が旺盛なので栽培がしやすい白ネギです。
長さ20cm以上で柔らかく肉厚、太さは3cm前後と使いやすく、甘味があって鍋や煮物に最適です。
甘とろ太ネギ
甘とろ太いネギは下仁田ネギと根深一本ネギの交配種で、下仁田ネギの柔らかさや加熱した時の甘さを引き継いだ肉厚系の白ネギです。太さが4cm以上ありどっしりとしたボリュームで、軟白部はもちろん葉も楽しむことができます。
松本一本ネギ
松本一本ネギは耐寒性が強く越冬も可能な白ネギです。軟白部は40cm程度、栽培期間がやや長いためプランター栽培には向いていませんが、柔らかくて甘味と風味があり、加熱するとトロリとした食感が楽しめます。鍋や味噌汁などに最適ですが、生でも美味しく食べられます。
まとめ
ネギの品種は非常に多く辛みが強い品種、甘味が強い品種、プランター栽培できる品種、栽培期間が短めの品種など、品種ごとに異なる特徴があります。好みの味や栽培環境に合わせて品種を選ぶとよいでしょう。
また、地域ブランド品種など、一般のスーパーでは入手困難な品種も味わえるのが家庭菜園の魅力でもありますので、栽培に挑戦してみてはいかがでしょうか。