アイスクリーム、ペパーミントスティックなど、ちょっと変わったチューリップの品種8つ。
カップのような形の花が特徴的なチューリップは春を代表する花の一つです。その独特な形や鮮やかな色は古くから人気が高く、17世紀のオランダでは当時ステータスシンボルとして扱われていたチューリップの球根が投機対象となって価格が高騰する、「チューリップ・バブル」が起こりました。
チューリップは突然変異を起こしやすいことから品種改良を行いやすく、現在6000以上の品種が存在するといわれており、従来のチューリップのイメージとは異なる色、形、咲き方の品種も数多く登場しています。
今回は、ちょっと変わったチューリップを紹介します。
アイスクリーム
アイスクリームはピンク色の花びらの内側に八重咲の花びらがたっぷり詰まったチューリップです。フワフワのアイスクリームを思わせるゴージャスで甘い印象の花姿で、一見するとバラやシャクヤクのように見えます。一方、内側が黄色いのをバナナアイスクリーム、赤いのはストロベリーアイスクリームと言います。
ペパーミントスティック
ペパーミントスティックは、先のとがった縦長の花びらと紫色の中心部が特徴的な原種系チューリップです。花は小ぶりで草丈が低く、素朴で可憐な印象を持つ希少な品種です。
ゴリラ
ゴリラは花びらのふちがフリンジになったフリンジ咲の品種で、黒みがかった紫色の花が特徴です。華やかでありながら色合いがシックなため、派手な印象になり過ぎません。見た目も名前も印象的な品種です。
イエロースパイダー
イエロースパイダーは、細くとがった八重咲の花びらが特徴的な品種で、花が満開になると大きく広がりクモのような姿になります。鮮やかな黄色が美しく、見ているだけで元気が出るチューリップです。
情熱の花火
情熱の花火は富山県で生まれたオレンジ色の花びらが美しいフリル・八重咲の品種です。草丈はやや低めですが、花火を思わせる豪華な花姿と情熱的な色が目をひきつけます。
新拓
新拓は赤い花びらの下に緑のガクがついた珍しい八重咲の品種です。丈が高めなので、丈の低い花とあわせて立体感を出したり、大きな鉢で育てたりすると見栄えがよくなります。
スカーレットベビー
スカーレットベビーは、ピンクかかった赤い花びらが可愛らしい原種系チューリップです。丈は低くシンプルな形をしており、小さな鉢やプランターでの栽培にも適しています。
サンネ
チューリップは香りがあまり強くない花ですが、サンネは果実のような香りが特徴の希少品種です。濃いピンクと淡いピンクのバイカラーの花びらとオーソドックスな形が上品で美しく、見た目も香りも楽しむことができます。
まとめ
チューリップは現在も品種改良が盛んにおこなわれており、新しい品種がどんどん作られています。品種や色が異なるチューリップを混ぜて植えたり、同じ品種と色のチューリップをたくさん植えたり、思い思いのスタイルで楽しむことができます。
春に向けてちょっと変わったチューリップを植えてみてはいかがでしょうか。