サラダ、しゃぶしゃぶなど、アクがなく食べやすいサラダほうれん草のプランター栽培のコツは?
寒さに当たると甘味が凝縮しおいしさが増すほうれん草は、種まきから収穫までの期間が一か月~二か月程度と短いため初心者でも育てやすい野菜です。地植えはもちろんプランターでも栽培できるため、ベランダなどで手軽に育てられるのも魅力です。
今回は、ほうれん草のプランター栽培のコツを紹介します。
プランター選び
ほうれん草をプランター栽培するとき、どのプランターを使うかが重要なポイントとなります。ほうれん草の種は浅く掘った溝に種を並べるようにまく「筋まき」にするため、たくさん収穫したい場合は長方形のプランターが適しています。種を二列まく場合、溝の感覚を10cm程度とれる広さのプランターを選びましょう。
また、ほうれん草の根は真下に向かって真っすぐ伸びるため、プランターにある程度の深さがないと根詰まりを起こして大きく育つことができません。プランターの深さは20cm以上を目安に選びましょう。
土づくり
ほうれん草は酸性の土では育ちが悪いため、古い土を使って育てる場合は、種を植え付ける2週間前に苦土石灰を施して弱酸性から弱アルカリ性になるよう土の酸度を調整してください。
また、市販の野菜用培養土を使う場合は、pH6~7の土を選ぶとよいでしょう。
種まき前と種まき後の管理
ほうれん草の種には発芽処理済みの種と発芽処理なしの種があります。これは、ほうれん草の種は発芽率があまり良くないためです。
発芽処理済みの種の場合、そのまま土にまいてよいですが、発芽処理が行われていない種を使う場合は、種まきの前に一日水に浸けておきましょう。
また、ほうれん草の種は光を好むため、種まき後に土を被せすぎると発芽しなくなります。土を薄く均等にかけると発芽しやすく、発芽の時期も揃います。種まき後は種が乾かないよう、毎日水やりをしてください。通気用の穴をあけたラップをかけて乾燥を防いでもよいでしょう。
肥料と水はしっかり
プランターは地植えに比べて肥料切れや水切れを起こしやすいため、成長のようすや土の状態を確認しながら管理を行う必要があります。
ほうれん草は、丈が8cm程度に伸びた時と、15cm程度に伸びた時に行う間引きと土寄せの際に追肥を行います。肥料が少ないと育ちが悪くなり、多すぎると病気などにかかりやすくなるため、適正量をはかって与えるようにしましょう。
また、乾燥状態では虫がつきやすくなるため、土の状態を毎日チェックし、土が乾燥したらプランターの底から水が流れ出るくらいたっぷり与えてください。
保温
低温に強く、寒さに当たることでおいしさが増すほうれん草ですが、あまりに寒いと発芽率が下がったり、霜で葉が痛んだりすることがあります。寒い地域や環境で栽培する場合は、寒冷紗などを使って5度以下にならないよう保温するとよいでしょう。
まとめ
ほうれん草は丈が20cm程度に育ったら収穫の時期です。ハサミなどを使って株元から切り取って収穫するか、使う分だけ葉を摘み取るとよいでしょう。根から引き抜くと他の株の値を傷める可能性があるので避けてください。