バラや庭木の剪定、球根の準備など、春を迎えるためにやっておきたい冬の庭仕事6つ。
花や野菜が少ない冬は庭仕事もお休みのシーズンだと思われますが、冬は多くの花や樹木が休眠するからこそできる作業がたくさんあります。冬にしっかり準備をしておくことで、翌年の庭の姿は大きく変わります。
落葉樹の剪定
バラやジューンベリーなど、秋に葉を落とす落葉樹は冬に休眠するため、剪定によるダメージを最小限に抑えることができます。新しく伸びた枝や新芽などに注意しながら古くなった枝や弱った枝を剪定するとよいでしょう。
常緑樹はこの時期に剪定すると弱ってしまうことがあるので、注意が必要です。剪定してはいけないというわけではありませんが、必要最小限にとどめておいたほうがよいでしょう。
土の手入れ
花や野菜が植えられていないことが多い冬は土の手入れをするのに最適な時期です。土壌改良剤を土に混ぜ込むだけではなく、土を深く耕して深層の土と表層の土を入れ替える「天地返し」を行うとよいでしょう。
特に、天地返しは土の中の害虫や病原菌を退治することができるのでおすすめです。
寒肥
樹木が休眠に入っているため、根元を掘ってもダメージを与えにくいので、根元から少し離れた場所に穴を掘って油粕などの有機肥料を埋める「寒肥」の作業にも適しています。
寒肥は数か月かけて土の栄養を豊かにし、翌年の成長を助ける役割を果たします。
球根の植え付け
チューリップやクロッカスなどの春咲きの球根植物は秋に植え付けを行うのが一般的ですが、冬に植えることもできます。ただし、気温があまりに低いと根が張らず春に花を咲かせることができないため、寒さ対策や霜対策を行う必要があります。
宿根草の株分け
冬は夏から秋にかけて花を咲かせる宿根草の株分けに適した季節です。株分けは花を増やすだけではなく、株が大きくなりすぎて花つきが悪くなった植物を元気にする効果があります。
庭の掃除やメンテナンス
庭に落ちた落ち葉や枯草などは害虫が冬を越す格好の場所になるだけではなく、落ち葉などが病原菌に感染していると菌の温床になってしまいます。花や草が少ない冬は庭の掃除をしやすい季節ですので、病害虫の元となる落ち葉、枯れ草、枯れ枝などを一掃してしまいましょう。
また、植物の成長とは直接関係はありませんが、庭がすっきり見渡せる冬は塀や床、ベンチなど、庭の構造物の劣化状態を確認しやすい時期です。冬の間にメンテナンスをしておけば、春の庭をより一層美しく仕立てることができます。
まとめ
多くの植物が休眠に入り庭が寂しくなる冬ですが、冬だからこそできる作業がたくさんあります。寒さが厳しく外での作業がつらい時期ではありますが、冬の庭仕事をしっかり行うことで、翌年の春以降の庭をより充実させることができます。