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野菜・花・果実でそれぞれ違う?余った種の適切な保管方法

花壇やプランターで花や野菜を種から育てると、撒ききれずに種が余ってしまうことがあります。余ってしまった種を捨ててしまうのはもったいないので、保管して次の年などに撒きたいと考える方も多いでしょう。

しかし、種は保管状態が悪いと発芽率が悪くなってしまいます。今回は、種の適切な保管方法をご紹介します。

種の保存方法

植物には草花、野菜、樹木などの分類がありますが、いずれの種も「発芽に適した環境下では発芽し、適さない環境では休眠状態になる」という性質を持っています。

種が発芽するかどうかは温度、酸素、光、湿度によって決まりますが、特に温度と湿度による影響を大きく受けるため、種を適切に保管するには発芽に適さない低い温度と湿度で管理することが非常に重要となります。

乾燥した冷暗所でできるだけ密閉して保管するのが基本で、家庭では特に冷蔵庫での保管がおすすめです。小さめの密閉容器に乾燥材などと一緒にいれ、温度や湿度の変化が少ない冷蔵庫の奥の方で保管するとよいでしょう。

 

冷蔵庫の野菜室で保管することもできますが、野菜室は野菜の鮮度を保つため湿度が高めになるよう設計されているため、通常の冷蔵室に比べるとあまりよい環境とは言えません。

また、冷凍庫は冷蔵庫よりも温度が低いため保管に適しているように感じますが、種が水分を含んでいると凍結などで種の細胞が壊れてしまう可能性があります。乾燥していれば冷凍での保管も可能ですが、家庭では避けたほうが無難です。

種には寿命がある

適切な環境で保存していれば種を長期保存することができますが、期間が経つほど発芽率が悪くなってしまいます。

種の寿命は短いものは1年程度、長いものでは6年程度で、寿命の長さによって「短命種子」「常命種子」「長命種子」によって分けることができます。

 

【短命種子】

寿命が1〜2年と短い種。種自体が小さいが、外皮が薄く柔らかいことが多い。

紫蘇、枝豆、スイートコーン、ネギ類、コスモス、ワスレナグサ、フロックス、インパチェンスなど。

 

【常命種子】

寿命2〜3年のやや短命の種と、3〜4年のやや長命な種がある。短命種子よりもやや大きく、外皮が硬い。

キャベツ、ホウレンソウ、大根、カブ、ピーマン、トウガラシ、マリーゴールド、パンジー、キンギョソウ、ルピナスなど。

 

【長命種子】

寿命4年以上の種。硬くて分厚い殻に包まれていることが多い。

トマト、ナス、スイカ、オクラ、コリアンダー、ホウセンカ、アサガオ、ケイトウなど。

まとめ

植物の種は種類によって寿命の長さはあるものの、基本的な保管方法は野菜でも草花でも同じです。湿度の低い冷暗所で保管しましょう。

保管に適さない環境に置いておくと発芽率が悪くなるだけではなく、種にカビが生えて使えなくなるなどの原因になることもあります。

また、寿命をこえた種は発芽しないことがほとんどなので基本的には捨てることになりますが、絶対に発芽しないというわけではないので、捨てる前に濡れたティッシュなどの上に置いて発芽するかどうか試してみてもよいでしょう。

 

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