日陰でも育つ! インパチェンス(アフリカホウセンカ)の育て方。
インパチェンスは熱帯アフリカを原産とするツリフネソウ科の植物で、白、赤、ピンク、オレンジの可憐な花をたくさん咲かせてくれます。夏は少し弱って花つきが悪くなりますが、花期が5月から11月頃までと長く、日陰でも育つことから夏のガーデニングの定番として親しまれています。
今回は、インパチェンスの育て方を紹介します。
インパチェンスの特徴
アフリカホウセンカという別名で呼ばれることもあるインパチェンスは花期の長さや花の美しさなどから人気が高く、2000以上の品種があるといわれています。
一重咲き、八重咲き、交雑種などさまざまな種類があり、品種によって好む環境に違いはありますが、風通しと日当たりが良い環境を好みますが、日陰や半日陰でもよく育ちます。夏の日差しと乾燥には弱いため、水切れを起こさないよう注意が必要です。
インパチェンスの育て方
日照不足だと花がつかないため室内での栽培には不向きですが、屋外であれば比較的場所を選ばず育てられます。
【用土・植え付け】
インパチェンスは乾燥に弱い一方過湿にも弱いため、水はけと水持ちの両方がよい土が適しています。市販の園芸用土でもよいですが、赤玉土と腐葉土を混ぜて自分で作ってもよいでしょう。
旺盛に育って根詰まりを起こしやすいので、株より一回り大きな鉢に植え付けます。根鉢を壊さないよう注意しながら土の表面が同じ高さになるよう植え付け、植え付けたら水をたっぷり与えてください。
【水やり・肥料】
水やりは土の表面が乾いてきたら鉢底から水が染み出るくらいたっぷり与えます。浅いプランターや小さな鉢植えは水切れを起こしやすいため注意が必要です。気温が高く土が乾きやすい時期は朝夕の一日二回水やりをしてもよいでしょう。
花をたくさん咲かせるため多肥好みなイメージがありますが、インパチェンスは肥料負けしやすいため、頻繁な施肥は必要ありません。
緩効性肥料を少量加えた土に植え付けるか、元肥の入っていない土に植え付けた2週間後に緩効性肥料を少し与えた後は、月1回か2回、水やり代わりに液体肥料を与える程度で構いません。肥料が多すぎると葉や茎だけが茂って花がつかなかったり、徒長して花姿が乱れたりします。
【剪定・切り戻し】
剪定や切り戻しをしなくても秋まで花を楽しめますが、徒長した茎や茂り過ぎた枝、古くなった葉などは適宜剪定して風通しのよい状態にしましょう。
また、暑さで株の勢いがなくなる7月頃に全体を半分程度に切り戻しておくと、秋頃にまた勢いを取り戻して花をたくさんつけてくれます。
【花後の管理】
花がらを残しておくと過湿や病気の原因になるため、花が枯れたら花がら摘みを行いましょう。花がらを摘んでおくと次の花がつきやすくなります。
また、インパチェンスは寒さに弱いため11月頃には枯れてしまいますが、株が枯れる時期が近付いたら花がらを摘まずに種を作り、収穫しておけば翌年に使えます。
まとめ
水切れに注意して適度に剪定や切り戻しをするだけで次々と花を咲かせるインパチェンスは、育てやすいうえ色や形の種類が豊富で初心者にもオススメの花です。一年で枯れてしまいますが、長期間楽しめるのでぜひ育ててみてはいかがでしょうか。