子供の食育には家庭菜園がおすすめ! 初心者向けの野菜と必要な道具について。
食べることの楽しみや大切さを伝える「食育」にはさまざまな方法がありますが、自分で野菜を育てて収穫する家庭菜園は、子供の食育に最適です。
今回は、食育のために家庭菜園を始めたいという方にオススメな初心者向け野菜と必要な道具を紹介します。
必要な道具
家庭菜園に必要な道具は「なにを」「どのように」「どれくらい」を育てるかで内容が少し変わります。
例えば、庭に地植えする場合はプランターは必要ありませんが、ベランダで栽培するならプランターや鉢が必要で、その大きさは育てる野菜に合わせる必要があります。トマトやナスのように上に伸びて重い実をつける野菜なら支柱が必要ですし、虫がつきやすい野菜なら防虫ネットも使います。
ただ、野菜の種類などに関係なく必要な道具もありますので、まずは最低限必要な物を揃え、育てる野菜や成長段階などに合わせて使うものを買い足すとよいでしょう。
【絶対に必要な物】
・土
・肥料
・園芸用ハサミ
・スコップ
・手袋
【条件に合わせて揃える物】
・プランター
・支柱
・防虫ネットや寒冷紗 など
【あるとよいもの】
・ジョウロ
・きりふき
手袋は「ないと作業できない」というものではありませんが、土中に含まれる菌などによる感染を防ぐためにも装着しましょう。特に、破傷風は10年で効果が切れるといわれていますので、子供の頃に受けたワクチンの効果が切れた大人が感染するケースがあります。
10歳未満の子供は、赤ちゃんの頃に接種した「三種混合」や「四種混合」ワクチンで破傷風からは守られていますが、緑膿菌など他の菌から守るためにも手袋を身につけましょう。
初心者向けの野菜
初心者向けの野菜の条件は「栽培期間が短め」「手間が少ない」「ある程度の収穫が見込める」の3つですが、子供の食育を目的とする場合は「子供が好きな野菜」であることも意識したいポイントです。
【ミニトマト】
ミニトマトは生育が旺盛なだけではなく病害虫に強く育てやすい初心者向きの野菜です。摘芯や摘果などを行えば収穫量を増やすことができますが、何もしなくてもある程度の収穫が見込めます。
見た目の可愛さなどから子供にも人気があり、色や味の好みに合わせて品種を選べるのも魅力です。地植えだけではなくプランターや鉢で栽培可能なため、手軽に始めることができます。
【枝豆】
土質を選ばず放置気味でもよく育つ枝豆は、子供からも人気の高い初心者向きの野菜です。摘芯で脇芽を増やせば収穫量が増えますが、摘芯をしなくてもある程度の収穫が見込めます。プランターや鉢でも栽培可能で、近年は屋内での栽培に最適な栽培キットも販売されています。
【ジャガイモ】
カレーの具やサラダ、フライドポテトなどさまざまな料理に使えるジャガイモは、ミニトマトや枝豆に比べると収穫までにかかる期間が少し長くなるものの、育てやすく収穫も楽しい初心者向けの野菜です。
地植えでないと栽培出来ないというイメージがあるかもしれませんが、ある程度深さのあるプランターを使えばベランダでも栽培可能です。
また、カルビーが開発した「ポテトバッグ」であれば種芋だけで栽培を始められ、土や容器も燃えるごみとして処分できるので手軽に楽しめます。
まとめ
このほか、ベビーリーフをはじめとした葉野菜も食育に適しています。好みや栽培環境などに合わせて選ぶとよいでしょう。
また、育てる前に野菜の品種や歴史について調べたり、収穫した野菜を使って一緒に料理をしたりすると、より食に親しむことができます。
家庭菜園で子供の興味や好みに合わせた食育を楽しんでください。