植物が育ちにくい?環境を整えて成長を促すポイント4つ。
庭を植物でいっぱいにしたいと思っていても、思うように花が咲かなかったりすぐに枯れてしまったりするなど、育ちにくいと感じることがあります。
植物が育ちにくい原因はさまざまですが、なかでも育てている環境とその植物が好む環境があっていないというケースは多く、環境が合わないのだから仕方ないと諦めてしまう方も少なくありません。
確かに、庭の位置や地域の気候などは変えることができませんが、水はけや風通しなどはある程度改善することができます。
土質を改良する
植物を育てるうえでもっと重要なのが土質です。植物の成長が良くないと感じた時は、まずは土を改良することを考えてみましょう。
植物が好む土質は種類などによって様々ですが、アフリカや地中海などを原産とする植物の多くはやや乾燥気味の環境を好むため、土の水はけが悪いと育ちにくくなります。
また、湿潤環境を好む植物でも、土中の水分が多すぎると根が窒息したり病気にかかったりすることがあります。
土が泥や粘土のようになっていたり、硬く踏み固められたようになっている場所では特に水はけが悪いので、パーライトやバーク堆肥、炭などを使って土質を改良してみましょう。
また、栄養分が極端に少ない・多い、酸性度が植物栽培に適していないなどの場合も植物の成長が悪くなります。育てたい植物に合わせて肥料や石灰などを使って調節するとよいでしょう。
花壇や棚を使う
隣家との距離が近くて風通しや日当たりがあまり良くない、庭の勾配や構造などの関係で水たまりなどができやすいなどの場合、棚や花台にプランターを置いたり、レイズドベッドと呼ばれる地面より一段高くなった花壇を使ってみてもよいでしょう。
高い位置に植物を植えることで風通しや水はけが良くなるだけではなく、日光にあたりやすくなるので成長が促される可能性があります。
日除けをする
日光は植物の成長に欠かせない存在ですが、全ての植物が日当たりが良い場所を好むわけではありません。
また、日当たりが良い場所を好む植物でも夏の強い直射日光には耐えられなかったり、土に日光が当たることで地温が上がり過ぎて株が弱ってしまうことがあります。
日除けを設置するほか、グランドカバーを植える、敷き藁などで地表を覆うなどの方法で植物や土にあたる日光の量を調節してみましょう。
レイアウトを変えてみる
プランターや鉢を使って栽培を楽しんでいる人は、レイアウトを変えるだけでも植物にあった環境にできるかもしれません。
大きな鉢や木の陰になっていて日当たりが悪くなっている、地面に直接置いているため湿度や温度が高くなっているなどが原因で成長が悪くなっていることは意外と多いものです。
また、鉢やプランターが手狭で根詰まりを起こしているせいで成長が遅くなっている可能性もあります。株分けや植え替えなどで成長に十分なスペースを確保してあげましょう。
まとめ
植物が成長するには、温度・水分・日光・土が重要な要素となります。植物がどのような条件や状態を好むのかをよく知り、それに合わせた環境を整えて行けば植物の成長を促すことができるでしょう。
また、自分では対処できないこともあるため、環境を整えるのが難しい場合は、環境ではなく植物を変えるのも一つの方法です。
どの方法が良いかはライフスタイルや住環境にもよりますので、自分に合った方法を選んで栽培を楽しんでください。