美味しくて美容効果もいっぱいのミカンとレモンの育て方
秋や冬はミカン、柚子、レモンなどの柑橘類が旬を迎えるシーズンです。
柑橘類は、種類によって甘味や酸味を楽しめるだけではなく、ビタミンCやヘスペリジンなど美容や健康にもよい効果をもつ栄養を含んでおり、年間通して人気が高い果物です。
今回は、数ある柑橘類の中でもなじみが深いミカンとレモンの育て方を紹介します。
柑橘類の特徴
柑橘類は種類によって好む環境や成長サイクルが異なりますが、日当たりと水はけがよい環境を好む傾向があります。
病害虫被害に遭いにくく、放置気味でもよく育つため管理が楽で初心者でも育てやすく、庭植えでも鉢植えでも栽培可能です。
また、果樹の中には一本だけでは実がならない・実がつきにくいものも存在しますが、柑橘類の多くは一本だけでも実がなる「自家結実性」を持っているため、広いスペースがなくても栽培と収穫を楽しめます。
種から育てると結実までに数年かかるため、苗から育てるのが一般的です。
ミカンの育て方
柑橘類の中でもミカンの仲間は耐寒性が高いものが多く、気温がマイナスになるような場所でも育てられる品種もあります。
温州みかん、ぽんかん、いよかん、八朔など100以上の品種がありますので、育てる環境や味の好みなどに合わせて選ぶとよいでしょう。
【植え付け】
日当たりと水はけのよい場所を選んで植えつけます。接ぎ木苗の場合、継ぎ目の部分が埋まらないよう注意して植え付けてください。
植え付けシーズンは3月から4月ですが、6月や9月にも植え付け可能です。植え付け前に根の部分を水に浸しておき、根を広げるように植え付けると葉が張りやすく生育が良くなります。
【水やり】
鉢植えの場合、土の表面が乾いたら底からあふれるくらいたっぷりと水を与えてください。特に、花芽が付いてから実が付くまでの時期は水切れを起こさないよう注意が必要です。地植えの場合、夏場に日照りが続いた時以外は基本的に必要ありません。
【剪定】
2月下旬から3月頃、新芽が出る前の時期に行います。前年に実をつけた枝には実がつかないため、この枝を中心に剪定をしてください。あらかじめ目印をつけておくとスムーズです。
【摘果】
実がつき始める8月頃に、青い実を摘み取って数を減らします。鉢植えの場合、枝一本に1個か2個、地植えの場合は葉25枚に対して1個か2個程度にします。
【追肥】
追肥は、新芽が出る前の3月、実が出来始める前の6月、収穫に向けて栄養が必要となる10月に行います。
レモンの育て方
レモンの育て方は、基本的にミカンと同じです。ただし、レモンはミカンに比べるとやや耐寒性が低いため、冬の寒さが厳しい地域では鉢植えにするか、敷き藁などで保温する必要があります。
まとめ
柑橘類は実を収穫できるだけではなく、冬でも庭を彩ってくれる、花を楽しめるなど、年間通して楽しめる植物です。
ミカンとレモンは苗木を入手しやすいので、機会があれば栽培にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。