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家庭菜園初心者でも失敗が少ない玉ねぎの育て方とは?

炒め物やカレーなどの煮込み料理、スープなど様々な料理に活用できる玉ねぎは、普段の料理に欠かせないだけではなく血液をサラサラにする効果やアンチエイジング効果なども期待できる万能野菜です。
栽培期間がやや長めですが、小型品種であればプランターでも栽培可能で、手間も少ないためコツさえつかめば初心者でも育てることができます。
今回は、玉ねぎの育て方を紹介します。

 

 

玉ねぎの特徴

玉ねぎは一般的な大きさの品種と、ペコロスやベビーオニオンと呼ばれる小型品種があるほか、極早生、早生、中生、中晩生、晩生といった栽培期間が異なる品種タイプがあります。
秋に植えて冬を越し、翌年の春に収穫する栽培期間の長い野菜です。気温が上がるとトウが立って玉が大きくならないため、気温が上がる前に収穫適期を迎える極早生や早生品種が初心者に適しているといわれています。

 

玉ねぎの育て方

玉ねぎは種からでも苗からでも育てることができますが、一般的には苗から育てます。植え付け時点で根元が太い苗はトウ立ちしやすいため使用を避け、根元の直径7〜8mm、長さ25〜30cmほどの苗を使うとよいでしょう。

 

【土作り・植え付け】
玉ねぎは排水性と保水性のバランスのとれた土を好み、酸性土壌に弱いという特徴があります。植え付けの2週間前に苦土石灰をまいてなじませ、1週間前に堆肥や緩効性化成肥料をすき込んでおきます。

プランター栽培の場合、条間15cm・株間10cmで植え付けを行います。指で深さ2〜3cmの穴をあけて苗をさすように植えていきます。
地植えの場合、高さ10cmの畝を立て、マルチを張り、15cm感覚で植穴を作って植えていきます。
プランターでも地植えでも、根元の白い部分が地上に少し出る程度に植え付けてください。

 

【水やり・追肥】
プランターでも地植えでも、玉が育ちはじめる4月くらいまでは乾燥気味に育てます。プランターの場合、土の表面が乾き切ったら底から水がこぼれるまでたっぷり与えます。地植えの場合は水やりの必要はありません。
また、玉が成長を始める4月ごろからは水切れを起こさないよう、地植えでも土の表面が乾いたら水やりを行ってください。

追肥は植え付けから約一か月後と、玉が大きくなり始める前の2月下旬から3月中旬までの2回行います。玉の成長が始まる3月下旬以降に肥料をやると葉の成長が進んで玉が大きくならないことがあるため、遅れないよう注意しましょう。

 

【管理作業】
追肥のときに土寄せを行う以外の管理作業はありません。地植えであればほとんど放置で育ちます。

 

収穫

収穫時期は品種などによって異なりますが、おおむね5月中旬から6月中旬です。収穫に適した時期になると葉茎が倒れ始めますので、全体の8割ほどが倒れて1週間後くらいに収穫しましょう。
葉を刈り取ったりせず株元をつかんで引き抜いて収穫し、葉がついたまま1日か2日ほど籠などに並べて乾燥させ、乾燥したら葉と根を切ってひもで縛ったあと、風通しの良い場所に吊るておきます。吊るしたまま乾燥状態で保存しておけば、早生品種は8月、晩生品種は9月ごろまで貯蔵できます。

 

まとめ

気温が高くなるとトウが立ちやすい玉ねぎは、収穫時期から逆算して植え付け時期を決める、太い苗の使用は避けるといった注意点がありますが、植え付け後はほとんど手間がかからず、放置気味でも育ってくれます。コツさえわかれば意外に簡単なので、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。

 

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