いつ撒けばいい?!除草剤の効果的な使い方とは?
厄介な雑草を一掃したいときに役立つ除草剤ですが、使えば必ず効果があるというわけではなく、使い方や使う時期によってはほとんど効果が出ないこともあります。
今回は、除草剤の種類と使い方、使うときの注意点を紹介します。
除草剤の種類
除草剤には様々な種類があり、その分け方も成分で分ける方法、薬剤の形状で分ける方法、効き方で分ける方法など多岐にわたります。
なかでも重要なのは、使い方に関わる「液体タイプ」「粒状タイプ」という形状の違いと、「選択タイプ」「非選択タイプ」という効き方の違いです。
液体タイプの除草剤は「葉茎処理型」とも呼ばれるタイプで、葉や茎など薬剤が触れた部分を枯らす「接触型」と、葉や茎から吸収されて根ごと枯らす「移行型」があります。いずれも即効性があり、接触型は特定の部分をピンポイントで処理したいとき、移行型は広い範囲を根こそぎ枯らしたいときに向いています。
粒状タイプの除草剤は「土壌処理型」ともいわれ、化学肥料のように土にまいて使用します。根から吸収させて枯らすタイプで、即効性はあまりありませんが持続性がよく、雑草が生えるのを防ぐ効果を期待できます。
また、近年は液体タイプと粒状タイプの両方の性質を備えた「ハイブリッド型」と呼ばれる除草剤もあります。
選択型・非選択型は「特定の草だけを対象にしているかどうか」の違いです。選択型は「芝生をキープしながら雑草を枯らしたい」「庭に生えるスギナだけを枯らしたい」といったときに便利で、非選択型は「全部枯らしたい」というときに便利です。
除草剤の使い方
除草剤を使うときは、まず「どのように枯らしたいか」「どのような状態か」「どのくらいの範囲か」を確認し、それに合った除草剤を選ぶ必要があります。
今は生えている雑草をすぐに枯らしたいときは液体タイプの除草剤が適しています。一方、液状タイプの除草剤は葉や茎に作用するため、冬場など葉や茎が生えていない状態でまいても効き目があまりありません。このような特徴から、液体タイプは4月〜10月に使うのが一般的です。
今ある雑草を枯らすよりも、雑草が生えないようにしたいという場合は粒状タイプが適しています。根を枯らす除草剤なので葉や茎が多く茂って根が充実している時期は効果が半減しますので、草が生えていないときや葉茎がまだ成長を始めたばかりの頃にまくとよいでしょう。主な散布時期は2月〜3月と9月〜10月の年2回です。
除草剤をまくときの注意
除草剤をまくときは薬剤をまんべんなくまけるよう、丈の高い草を短くしたり、邪魔になる雑草を取るなどしておきましょう。
また、除草剤をまいた直後に雨が降ると薬剤が流れて効果が薄まったり、除草したくない場所に薬剤が流れたりすることがあるので、雨の直前に使用するのは避けましょう。
薬剤が直接肌に触れたり目に入ったりしないよう、手袋など身につけ、風向きに注意してください。
まとめ
除草剤は使う場所や時期などに合わせて使うと効果が出やすくなります。購入するときは、その除草剤がどのようなタイプなのか、どのような効果があるのかを確認し、自分に合った薬剤を選ぶようにしましょう。