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春から初夏に咲く花木と果樹へのお礼肥と夏肥。栄養豊富な植物を育てる方法

春の訪れと共に、自然は色とりどりの花々で溢れ、果樹は新たな生命を膨らませます。これらの植物たちは、生育の為に必要な栄養素を豊富に含んだ肥料を必要とします。特に春から初夏にかけて咲く花木や果樹は、この時期にお礼肥や夏肥を施すことが重要です。

 

お礼肥とは

お礼肥は、植物が花を咲かせたり、新芽を出したりした後に与える肥料のことを指します。これは植物が大量のエネルギーを使うため、栄養を補給する必要があるからです。

春から初夏に咲く花木へのお礼肥

春から初夏に咲く花木の中には、サツキやハナミズキなどがあります。これらの植物は、花が終わった後、新たな芽を出し、来年の花びらを形成するため、その時期にお礼肥を施すことが重要です。

例えば、サツキには、花後に液体肥料を週に1回程度、薄めて与えます。ハナミズキには、花後に一度だけ緩効性の肥料を与えます。

夏肥とは

一方、夏肥は、植物が最も活発に成長する夏に与える肥料のことを指します。特に果樹はこの時期に大量の栄養を必要とするため、夏肥の施し方がその成長と収穫に大きく影響します。

初夏に咲く果樹への夏肥

初夏に咲く果樹の中には、みかんなどの柑橘類があります。これらの果樹は、果実が膨らみ始める初夏から夏にかけて、夏肥を施すことが重要です。

例えば、みかんは、花が終わってから初夏にかけて、1回目の夏肥を与えます。この時期には、特に窒素分を多く含む肥料を選び、木全体に均一に施します。その後、果実が大きくなる夏の終わりに、2回目の夏肥を与えます。この時は、窒素分よりもリン酸やカリウムを多く含む肥料を選びます。これらの栄養素は、果実の品質を向上させ、病気や虫害から守る役割があります。

肥料の選び方

肥料選びは、植物の成長と健康を左右する重要な要素です。植物によっては、特定の栄養素を必要とするものもありますので、植物の種類や成長の段階に合わせて肥料を選ぶことが重要です。

 

  • 窒素:葉や茎の成長を促し、植物の緑色を鮮やかにします。
  • リン酸:根や果実の成長を促し、花の開花や実の成熟を助けます。
  • カリウム:植物の全体的な健康を維持し、病気や虫害に対する抵抗力を高めます。

まとめ

春から初夏に咲く花木と果樹へのお礼肥と夏肥の施し方をご紹介しました。花木は花後にお礼肥を、果樹は初夏から夏にかけて夏肥を施すことが重要です。肥料選びも重要で、植物の種類や成長の段階に合わせて肥料を選びましょう。これらのポイントを覚えて、豊かな植物生活を楽しみましょう。

栄養豊富な植物を育てるためには、適切な時期と肥料選びが鍵となります。肥料は植物の「食事」です。我々がバランスの良い食事を摂るように、植物にもその成長と健康を支えるための栄養バランスが必要です。それぞれの植物にとって最適な肥料と施肥のタイミングを覚えて、美しい花と美味しい果実を育てましょう。

 

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