苗ぼうしとトンネル栽培で早植えスイカ、梅雨時期の収穫は本当に可能?
スイカは夏の代表的な果物であり、その栽培方法には多くの技術があります。特に、苗ぼうしやトンネル栽培を利用した早植え栽培法は、一般的な露地栽培よりも約1ヶ月早く植え付けることができ、梅雨時期の収穫を目指すことが可能です。
作型の選択
- 露地普通栽培:遅霜の心配がなくなったサクラの満開時から1ヶ月以内に植え付けます。
- トンネル早熟栽培:露地普通栽培よりも約1ヶ月早く植え付け、早期収穫を目指します。
地域別植え付け時期と収穫時期
- 東北以北および高冷地では、トンネル早熟栽培の場合、3月〜4月頭に種まきし、4月中旬から5月中旬前までに植え付け、7月中旬から8月中旬まで収穫します。
- 関東以西の平坦地では、トンネル早熟栽培を1月初めから2月中旬にかけて種まきし、3月初めから4月初めまでに植え付け、6月中旬から8月中旬まで収穫が可能です。
育苗のポイント
電熱温床でのタネまきや育苗が推奨されます。発芽後は適切な温度管理と光の取り入れ、移植直前には苗の硬化(アクリマタイズ)を行います。
植え付け準備と施肥
植え付けの1カ月前に堆肥と石灰を施し、土壌をよく耕します。元肥として、10㎡当たりチッソ180〜250g、リン酸150〜250g、カリ150〜250gを施します。
植え付けと直まき
植え付けや種まきは適切な時期と条件下で行い、根鉢を崩さないように注意します。
生育中の管理
摘芯や子づるの管理、適切な追肥と水やり、病害虫の防除が重要です。
収穫
果皮の色や果実の打音、巻きひげの枯れ具合を指標に収穫適期を見極めます。
まとめ
苗ぼうしとトンネル栽培を駆使することで、スイカの早植え栽培は十分に可能です。梅雨時期の収穫を目指す場合は、特に地域の気候や栽培環境に応じた細やかな管理が求められますが、計画的に栽培を進めることで、期待通りの結果を得ることができるでしょう。