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スナップえんどうはいつ植える?まき時と育て方のポイント

スナップえんどうはシャキシャキとした食感と甘みが特徴の人気の野菜です。家庭菜園でも育てやすく、春と秋の2回に分けて種まきができるのが魅力です。この記事では、スナップえんどうの最適なまき時や育て方のポイントについて詳しく解説します。初心者でも簡単に育てられるコツを紹介するので、ぜひ参考にしてください。

スナップえんどうの種まきはいつがベスト?

スナップえんどうの種まきは、春(1~2月)と秋(10~11月)の2つの時期があります。それぞれの特徴を理解し、育てる環境に合わせて適した時期を選びましょう。

春まき(1~2月)

春まきは、寒さが落ち着いた頃に植えることで、春から初夏にかけて収穫ができます。暖かくなるにつれて生育が活発になり、短期間で収穫を迎えられるのが特徴です。

春まきのメリット

  • 気温が上昇するにつれて生育が早くなり、短期間で収穫できる
  • 秋まきに比べて寒さ対策が少なくて済む
  • 病害虫のリスクが比較的少ない

春まきのデメリット

  • 秋まきよりも収穫量が少なめ
  • 寒冷地では気温が低いため、発芽しにくいことがある
  • 初期生育が遅く、霜が降りる地域では防寒対策が必要

秋まき(10~11月)

秋まきは、冬の間に苗を育て、春先に収穫する方法です。スナップえんどうは耐寒性があるため、寒さが厳しくない地域では秋まきの方が収穫量が多くなる傾向にあります。

秋まきのメリット

  • 収穫量が多く、長く収穫できる
  • 春まきよりも病害虫の被害を受けにくい
  • 冬の間に苗がゆっくり成長し、春に勢いよく伸びる

秋まきのデメリット

  • 寒冷地では霜や雪の影響を受けやすい
  • 気温が低くなると発芽しにくい
  • 寒さ対策(マルチ・不織布)が必要

スナップえんどうの種まき方法

スナップえんどうを成功させるためには、適切な種まきが重要です。以下の手順でしっかり準備をしましょう。

土づくり

スナップえんどうは酸性土壌を嫌うため、種まきの2週間前に苦土石灰を混ぜてpHを調整しておきます。さらに、水はけの良い土を作るために堆肥を混ぜ込んでおくと、生育が良くなります。

畝作り

畝は幅60cm、高さ10~15cmにしておくと、水はけがよくなり、根腐れを防ぐことができます。

種のまき方

1か所に3~5粒の種をまき、深さ3cmの穴に入れます。発芽率を上げるため、種の向きを揃え、へその部分を下にするのがポイントです。

覆土と水やり

種をまいたら2cm程度の土をかぶせ、たっぷり水を与えます。マメ科の種は発芽するまでに時間がかかることがあるため、乾燥しないように注意しましょう。

鳥害対策

スナップえんどうの種は鳥に狙われやすいので、不織布や寒冷紗をかけて保護すると安心です。

発芽後の管理ポイント

発芽後の管理をしっかり行うことで、丈夫な苗を育てられます。

間引き

本葉が3枚程度になったら、生育の良い苗を残して1か所1本になるように間引きます。

支柱立て

つるあり品種の場合は、成長に合わせて支柱を立てると、風で倒れるのを防ぎ、つるが絡まりやすくなります。

肥料

スナップえんどうは窒素を自力で固定する能力があるため、過剰な肥料は逆効果になります。生育が悪い場合を除いて、必要以上の追肥は控えましょう。

水やり

土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。ただし、根腐れを防ぐために過湿にならないよう注意が必要です。

栽培のポイント

スナップえんどうを元気に育てるための栽培のポイントを紹介します。

土壌の酸度調整

スナップえんどうは酸性の土壌に弱いため、苦土石灰を散布して土壌の酸度を中和させましょう。

水はけを良くする

湿度の高い場所を嫌うため、水はけの良い土壌を作ることが重要です。畝を高めにすることで、根腐れを防ぐことができます。

連作を避ける

スナップえんどうは連作を嫌うため、前年にマメ科の野菜を育てた場所は避け、輪作を心がけましょう。

収穫のタイミング

スナップえんどうの収穫時期は、開花後15~20日ほどが目安です。さやが膨らみ始め、ぷっくりと丸くなったタイミングで収穫すると、甘みが強く美味しく食べられます。収穫が遅れると固くなってしまうため、こまめにチェックしながら収穫するのがポイントです。

病害虫対策

スナップえんどうは比較的病害虫に強い作物ですが、いくつか注意すべきポイントがあります。

うどんこ病

葉に白い粉のようなカビが付く病気です。発生を防ぐためには、風通しを良くすることが大切です。

アブラムシ

新芽やつるに群がり、養分を吸い取る害虫です。見つけ次第取り除き、被害が広がらないようにしましょう。

まとめ

スナップえんどうは、春と秋に種まきができる育てやすい野菜です。秋まきは収穫量が多く、春まきは育てやすいという特徴があります。発芽率を上げるための土づくりや適切な水やり、支柱の設置など、基本の管理をしっかり行うことで、甘くて美味しいスナップえんどうを育てることができます。収穫のタイミングを見極めて、旬の味を楽しんでください。

 

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