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マシン油の使い方|庭木・果樹を守るための正しい散布時期と注意点

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冬のガーデニング作業を調べていると、よく目にする「マシン油乳剤(ましんゆにゅうざい)」という言葉。
「油を木にかけるの?」「なんだか難しそう」と敬遠していませんか?

一見難しそうなマシン油ですが、仕組みさえ知ってしまえば、家庭園芸でも非常に扱いやすく、効果的な防除資材です。
今回は、庭木や果樹を害虫から守るための、マシン油の「正しい散布時期」と「失敗しない使い方のコツ」を分かりやすく解説します。

マシン油

マシン油とは?殺虫剤とは違う「窒息」の効果

一般的な殺虫剤が害虫の神経などに作用する「毒」で退治するのに対し、マシン油はその名の通り「油(機械油)」が主成分です。
害虫の体を油の膜で覆い、気門を塞いで「窒息死」させるという物理的な作用で退治します。

薬剤抵抗性(薬への慣れ)がついた害虫にも効果があり、毒性が比較的低いため、庭木や家庭菜園の果樹における冬の害虫対策として広く使われています。

マシン油が効果を発揮する「ターゲット」

マシン油は、主に「冬越しをしている害虫」を狙い撃ちするために使います。

  • カイガラムシ類
    硬い殻に覆われていて普通の薬が効きにくい虫にも、油膜が浸透して効果を発揮します。
  • アブラムシ(越冬卵)
    芽吹く前に卵の段階で叩きます。
  • ハダニ類(越冬個体)
    樹皮の隙間に隠れているダニを退治します。

春になって虫が活発に動き回る時期ではなく、じっとしている冬こそが最大のチャンスです。

散布のベストタイミングは「冬の休眠期」

マシン油を使う時期は、庭木が葉を落として休眠している「12月〜2月頃」が基本です。
植物が成長を止めている間に散布することで、木への負担(薬害)を最小限に抑えられます。ただし、以下の日は避けてください。

  • 気温が低すぎる日:凍結の恐れがある日。
  • 風が強い日:薬剤が飛散して近隣の迷惑になります。
  • 雨予報の日:散布後すぐに雨が降ると油が流れてしまいます。

よく晴れて風のない、穏やかな午前中に行うのがおすすめです。

初心者でも失敗しない!正しい希釈と散布のコツ

マシン油散布で失敗しないためのポイントは、「濃度」と「場所」です。

1.希釈倍率を必ず守る

製品のラベルに書かれている希釈倍率(水で薄める割合)を必ず守ってください。
「濃いほうが効きそう」と勝手に濃度を上げると、木が呼吸できなくなり枯れてしまう原因になります。

2.狙うのは「隙間」と「裏側」

散布する際は、枝の分岐点や、樹皮が割れている隙間などを重点的に狙います。害虫はこうした場所に隠れて越冬しています。全体がしっとりと濡れる程度で十分です。ボトボトと地面に滴るほど大量にかける必要はありません。

3.葉がある時期は要注意

基本的に落葉樹の冬用ですが、常緑樹に使えるタイプもあります。
その場合も濃度が異なるケースが多いため、必ず説明書を確認しましょう。基本的には「葉がない時期に使うもの」と覚えておくと安心です。

使用時に気をつけたい3つの注意点

安全に使うために、以下の点に注意しましょう。

  • 気温5℃以下の日は避ける:寒すぎると油の膜が植物に悪影響(薬害)を与えるリスクが高まります。
  • 弱い樹種には使わない:モミジやブナなど、樹皮が薄く油に弱い樹種には使用を控えるか、専用の濃度を確認してください。
  • 他の薬剤と混ぜない:マシン油は単体で使用します。特にボルドー液などの殺菌剤との近接散布は避けましょう。

庭木の管理は「効かせどころ」を知ることが大切です

マシン油は万能ではありませんが、「冬の間に潜んでいる害虫を減らす」という点では非常に優秀な資材です。

春になって虫が大量発生してから慌てる前に、冬の間の静かな防除作業として取り入れてみてはいかがでしょうか。

グリーンワークスでは、お庭の環境に合わせた植栽プランや、メンテナンスをご提案いたします。お庭や植物のことでお悩みの際は、ぜひお気軽にご相談ください。