雨が続き、なんとなく気持ちが沈みがちな梅雨の季節。そんな時、お庭からふんわりと甘く上品な香りが漂ってきたら、それだけで心が解きほぐされるような豊かな気持ちになりますよね。
そんな時におすすめの植物が「クチナシ」。
春のジンチョウゲ、秋のキンモクセイと並び、日本の「三大香木」の1つに数えられる植物です。
今回は、クチナシを美しく咲かせるための育て方から、多くの人が悩む害虫対策、そして来年も花を楽しむための剪定のコツまでを分かりやすく解説します。
1.香りを楽しむ庭づくり。クチナシはどこに植えるのが正解?
クチナシの最大の魅力である香りを存分に楽しむなら、「風通しの良い、日常的に人が行き来する場所」に植えるのがおすすめ。
玄関の脇や、窓を開けた時に香りが入りやすいリビングの近くに植えると、梅雨の合間の癒やしになります。
ただし、西日が強すぎる場所は乾燥して葉が傷みやすいため、「午前中に光が当たり、午後は木陰になるような半日陰」がベストポジションです。
2.「花がすぐ茶色くなる」「虫に食べられる」を防ぐには?
クチナシを育てている方の多くが直面する2つの大きな悩み。その解決策を知っておきましょう。
花が茶色く変色するのはなぜ?
クチナシの白い花は非常に繊細です。
雨に当たり続けたり、手で触れすぎたりするとすぐに茶色く変色してしまいます。
対策
鉢植えなら雨の日は軒下へ。地植えの場合は、咲き終わった花をこまめに摘み取ることで、株全体が汚れて見えるのを防ぎ、次のつぼみへ栄養を回せます。
厄介な害虫「オオスカシバ」対策
クチナシの葉を一晩で丸坊主にしてしまうのが、緑色の大きな芋虫「オオスカシバ」です。
対策
6月頃から発生しやすいため、芽出しの時期にオルトランなどの粒剤を株元にまいて予防するのが一番効果的です。
「虫を見つけてから退治」するよりも「寄せ付けない」仕組みを作っておきましょう。
3.プロが教える!来年も咲かせるための「剪定の鉄則」
「去年は咲いたのに、今年は花が少なかった」という原因のほとんどは、剪定の時期にあります。
鉄則は、花が終わったら、すぐに切ること。
クチナシは、花が終わった直後の7月〜8月には、もう来年のための花芽(花の赤ちゃん)を作り始めます。そのため、秋や冬に形を整えようと枝を切ってしまうと、せっかくの花芽をすべて切り落とすことになってしまいます。
形を整えるなら、「花が咲き終わった直後、7月中」に済ませるようにしましょう。
伸びすぎた枝を整理し、風通しを良くしてあげましょう。
4.毎日を彩る「香りのある暮らし」を
クチナシは、少しのコツで毎年素晴らしい香りを届けてくれる植物です。
雨に濡れてしっとりと咲く真っ白な花と、鼻をくすぐる濃厚な甘い香りは、四季を感じる特別なひとときですね。
「虫対策を相談したい」「香りの良い木を植えてみたい」など、お庭のことでお困りの際はいつでもグリーンワークスにご相談ください。
岐阜の環境に合わせた、五感で楽しむ庭づくりをお手伝いいたします。